My teacher My teacher 27 3年後 「牧野先生、集合写真撮りますか?」 「あー、そうだった。着物が着崩れしないうちに撮っておこうか。」 「はい。じゃあ、みんなー、集まってー!」 着物に身を包んだ部員6名がホテルのロビーにある『秋のお茶会』とい... 2021.11.13 My teacher
My teacher My teacher 26 3月。卒業式が終わり、学園を正式に退職した。ずっと続くと思っていた教師としての日常は、呆気なく終わりを迎えた。 渡米まであと2週間。今日は住んでいたマンションも解約してきた。学園も辞めマンションも解約した今、もうこの住み慣れた辺りに... 2021.11.09 My teacher
My teacher My teacher 25 「牧野、俺、教師を辞める事にした。」 久しぶりに会えた週末の夜、レストランで向かい合う牧野に、俺は思い切ってそう告げた。 「…え?…どういう事?」困惑の表情で俺を見つめる。 「家の仕事を手伝う事になって、これ以上教師とし... 2021.10.30 My teacher
My teacher My teacher 24 牧野と付き合うようになり、週末はお互いの部屋で一緒に過ごすということが日常になった。仕事をしたり、読書をしたり、時には部活の試合で疲れてずっと眠っている、なんて事もあるが、 それでも、一緒にいるという事自体が幸せで、牧野と過ごす時間... 2021.10.20 My teacher
My teacher My teacher 23 雨足は弱まるどころか、どんどんと強くなりタクシーを降りて俺のマンションに辿り着く頃には俺たちの服はずっしりと濡れていた。 「タオル持ってくるから待ってろ。」部屋に入ると、玄関に牧野を残して俺はバスルームへと走る。 大きめのバス... 2021.10.17 My teacher
My teacher My teacher 22 「道明寺先生、今日は空いてますか?」 金曜の夕方、職員室の俺の机の上で、メールのバイブ音が短く鳴った。 「空いてる。」そう返信しながらも、顔が緩みそうになるのを必死で堪える。 すると、「部活が無くなったので、早く帰れそう... 2021.10.02 My teacher
My teacher My teacher 21 お姉さんが帰ったあと、道明寺先生は隣に立つあたしをジロっと見つめたまま動かない。 「な、なに?」 「おまえさー、……はぁーー。」 ため息をついたあと、あたしのおでこをピチッと小突くこの人。 「付き合ったばっかの彼氏... 2021.09.25 My teacher
My teacher My teacher 20 「ここですか?」 あたしは、いかにも高級そうなマンションを眺めながらそう呟いた。 「ああ。」 「すっご!」 そう叫びながら、あー、そうだった、この人は道明寺財閥の息子さんだったんだ。と、思い出す。 道明寺先生... 2021.09.08 My teacher
My teacher My teacher 19 道明寺先生と付き合ってから、デートらしい事をしたのはこれが初めて。 3日前の電話で、「日曜日空けておけよ。」と言われたとおり、朝からあたしのマンションの前に道明寺先生の車が止まった。 公園を散歩して、買い物をして、食事をして、... 2021.09.06 My teacher
My teacher My teacher 18 俺の彼女はどうやら、頭の中が根っからの教師らしい。 付き合い出して2週間が経つが、平日は夜遅くまでバレー部の練習。週末はボランティア部の手伝いで河川敷の清掃など、 人生初の彼氏が出来たと言うのに、全く浮かれた様子もない。 ... 2021.09.02 My teacher