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牧野刑事の厄介な山

牧野刑事の厄介な山 7

六本木の夜は、相変わらず人が多い。ネオン、笑い声、タクシーの列。どれだけ時間が経っても、この街は眠る気がないらしい。 あきらから、『偽物の道明寺が現れた』と30分前に連絡が来た。急いで邸を飛び出してきたが、店の前に着くと、入口脇の街...
牧野刑事の厄介な山

牧野刑事の厄介な山 6

「おい」 声をかけると、女刑事が振り返る。 一瞬だけ、驚いた顔。 「……まだいたんですか?」 「帰るつもりだったけどな」 ポケットに手を突っ込んだまま、 「気になって帰れねぇから、俺も行く」 と、...
牧野刑事の厄介な山

牧野刑事の厄介な山 5

店長に案内され入ったのは、フロアの奥にある半個室だった。 店内の喧騒は半減するが、VIPルームという程ではない。 白いソファーにピンクのクッション。テーブルの上には、淡いブルーのグラスがいくつか用意されている。 そんな華...
牧野刑事の厄介な山

牧野刑事の厄介な山 4

「自分たちが会っていた道明寺司は、この人じゃない」 女の子たちが語ったこの言葉は、署内に衝撃と安堵をもたらした。 もし本当に道明寺司本人が関わっていたら、単なる風俗営業違反じゃ済まされない。 マスコミも、政治も、上層部も...
牧野刑事の厄介な山

牧野刑事の厄介な山 3

高級クラブ「Lily」の内定調査に入ってから一週間。店の経営者二人とクラブのママに逮捕状が出された。 それと同時に、未成年の女の子たちと繋がりがあったと推測される客への事情聴取と裏付け作業が連日続いていた。 その中の一人、道明...
牧野刑事の厄介な山

牧野刑事の厄介な山 2

三日後。 押収した携帯電話の解析が、ひと通り終わった。 画面に並んだ顧客リストの中で、あの名前はやはり異様に思えた。彼女たちは店で働き始めて数カ月、他の顧客はさほど大物はいない中、伏字でも偽名でもなく堂々と、何度も繰り返し記録...
牧野刑事の厄介な山

牧野刑事の厄介な山

あたし牧野つくしが警視庁に入って、7年が経つ。配属は、生活安全部・保安課。 風俗営業、売春、未成年者保護⋯いわゆる「表に出しづらい案件」を扱う部署だ。 保安課が扱う事件のうち、被害者や容疑者になるのは若い女性が多い。 ...
こはるびより

こはるびより 26

4年後。 「司、小雪のお昼寝バッグ持った?」 「ああ、もう車に積んだ。」 「帰りは私が迎えに行くって先生に伝えてね。」 「分かった。こはる、そろそろ時間だぞ。」 「あっ、遅刻しちゃう!じゃあ、行ってくるね。」...
こはるびより

こはるびより 25

嫌な予感は的中した。 道明寺邸から帰ってきて数日、こはるの体調が良くない。 食べすぎたのか胃痛と吐き気が続き、今日の朝は微熱まである。 ベッドに横になるこはるに 「大丈夫か?」 ここ数日、俺は何度も同じ言葉を...
こはるびより

こはるびより 24

笹倉邸の俺たちの住居スペースには、今日も甘い雰囲気が流れている。 いつの間にか寝室も一緒になり、2度目の新婚生活を満喫している俺たち。 「行ってくる。」 「行ってらっしゃい。」 そう言葉を交わし、軽くこはるの唇にキ...
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