こういう恋の始まり方

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こういう恋の始まり方 32 最終話

「来月からおまえにも参加して欲しいプロジェクトがある。そろそろNYに戻ってこい。」 親父からのその辞令とも取れる発言があったのは、2月の中旬だった。 覚悟はしていたけれど、いざ現実になると日本が、いや、牧野と過ごすここが恋しく...
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こういう恋の始まり方 31

それから3ヶ月たった頃、専務のNY復帰説が密かに噂されるようになってきた。 当初の目的であるラファエル氏との業務提携も無事に終結し、専務の日本支社での仕事は終盤を迎えていた。 その間、あたしの気持ちにも1つの区切りがついていた...
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こういう恋の始まり方 30

週が明けた月曜日。 あたしと専務の噂はまたたく間に社員に広がっていた。 出勤時にはジロジロと見られ、エレベーターに乗り込めばヒソヒソと話される。 予想はしていたけれど、さすがにキツい。 でも、専務の言葉を思い出す。...
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こういう恋の始まり方 29

専務の腕を取り社食から出て来たはいいけれど、どこに行っても社員の目があり逃げ場がない。 そんなあたしに、 「俺のオフィスに行くぞ。」 と言って今度は専務があたしの腕を取った。 専務のオフィスに入り2人きりになると、...
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こういう恋の始まり方 28

「あ゛ーーーー。情けねぇ。」 邸の東棟にある自室。 そのソファに倒れ込みながら俺は叫ぶ。 今日は牧野とデートの日だった。 何日も前からむちゃくちゃ楽しみにしてたのに、退職の話を聞いて頭がカァーとなり、暴言を吐いてあ...
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こういう恋の始まり方 27

牧野が退院したその週の木曜日、 俺は人生初めての『デート』の約束をした。 仕事終わりに食事に行き、バーで軽く呑んで、ホテルの部屋で甘い時間を……と、計画していたのに、 退勤間近になって思いもよらぬ事を知ってしまった。 ...
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こういう恋の始まり方 26

専務が病院へ行った頃、ホテルのスイートルームではラファエル氏と社長、副社長の3人が調印式後の一杯を交わしていた。 『あいつは俺にとって大事な女だ。』 そう言い切って出ていった専務。 残された者たちは重苦しい雰囲気に包まれ...
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こういう恋の始まり方 25

牧野が運ばれた病院へ行くと、個室の前にアリーナが佇んでいた。 「アリーナ。」 「…司…」 「牧野は?」 「今、手首の処置中なの。」 病室を見ながらそう言ったあと、俯いて目に涙を溜める。 そして、一言 ...
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こういう恋の始まり方 24

それから数日後。 今日は徳永商事主催のパーティー。 パーティー会場は外資系ホテルのウエディングホールを貸し切って行われている。 道明寺ホールディングスからは課長、部長クラスの社員も多く出席し、それに伴い秘書課の連中も同行...
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こういう恋の始まり方 23

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