司一筋

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ライバルとなんて、恋しない

ライバルとなんて、恋しない!2

次の日、会社に着きエレベーターに乗り込むと、同期の村瀬があたしの顔を見てニヤリと笑う。 「なによ。」 「聞いたぞ。またライバルにやられたんだって?」 そういう情報だけは早く出回るからタチが悪い。 「今回の契約を逃し...
ドクター

ドクター!7

タマの退院の日。 「デートしようぜ。」俺の誘いをバッサリ切り捨てて、立ち去った牧野とはあれ以来会えていない。 「司様、そろそろお時間です。」 「おう。」 タマの退院時間に合わせて、病院へ行くつもりの俺は、仕事を一旦...
ドクター

ドクター!6

タマが入院して5日目。昨日聞いた牧野とあの児島だかいう医者の会話が頭から離れない。く 27歳になったあいつに彼氏がいないとか、そんな都合よく考えていたわけじゃねーけど、実際現実に見せられると、かなり凹む。年頃の男女で、着替えを頼むよ...
ライバルとなんて、恋しない

ライバルとなんて、恋しない。1

「あ゛ーーーー、もうっ、腹立つ!」 そう呟いてハイボールをガブッと1口呑む。 「つくしちゃーん、明日二日酔いになるわよ〜。」 「いーんです。どうせ明日出勤したら、部長のお説教から始まるし。」 「だったら尚更、お酒臭...
ドクター

ドクター!5

タマの病室にF4が勢揃いしたことで、廊下の賑わいは更に加速し、さっきまで遠慮がちに覗いていたナースたちも、今では堂々と扉を開けて熱い視線を送ってくる。 それをあきらが優しく制して、扉を閉めようとドアに近付いた時、ナースの一人が叫んだ...
ドクター

ドクター! 4

タマが入院して3日目。 土曜日の今日は、仕事も夕方で終わらせてタマの見舞いに向かう。 病室がある5階のエレベーターを降りると、なにやら廊下まで聞こえるほど騒がしい。 廊下の角を曲がると、タマの部屋の前に群がるナースたち。...
ドクター

ドクター!3

6年ぶりに見る牧野は、ほんの少し大人になっていたが、一気に俺の気持ちを引き戻すのに十分だった。 「道明寺、来てたの?」 「……おう。」 「面会時間はとっくに過ぎてますけど。」 そう言っておどけて笑うこいつは、いつも...
ドクター

ドクター!2

タマが目覚めた頃に…………と思っていたのに、結局病院に戻れたのは11時近かった。 病棟は最小限の明るさだけを残し、廊下も静まり返っている。タマもたぶん寝ているだろうから、顔だけみて帰るつもりだった。 タマがいる特別室の前に立っ...
ドクター

ドクター!1

「坊っちゃん。タマはとうとうお迎えが来たようです。」 いつもと変わらない朝食の時間、コーヒーを片手に新聞を読んでいた俺に、タマが深刻そうにそう言った。 「あ?お迎えよりも先に、頭がボケたのか?」 「ボケてなんていませんよ...
チーム長の策略

チーム長の策略 26(最終話)

1年後。 寒さが厳しい3月の夜、2課のメンバーは会社から10分ほどの所にある居酒屋に集まっていた。 普段使う大衆居酒屋とは違い、今日は少し高くてオシャレな所。 なぜなら、今日は杉山さんの退職祝いの宴だからだ。 「居...
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