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眠れない夜

眠れない夜 7

道明寺邸に帰宅したのは19時を回っていた。 エントランスに入ると、メイド頭のタマさんが出迎えてくれる。 「お帰りなさいませ。遅かったですね。」 「すみません、ちょっと用事があって。」 「すぐにお食事をご用意しますの...
眠れない夜

眠れない夜 6

大学内にある図書館の中庭にあたしだけの憩いの場所がある。 そこは木々に囲まれた小さなスペースで古いベンチが一つだけポツンと置かれている。 他のベンチは鉄製で何度も色を塗りかけられて綺麗になっているのに、まるでそこにあるベンチだ...
眠れない夜

眠れない夜 5

次の日の朝、いつも通りの時間にエントランスに行くと女が車の前で待っていた。 「おはようございます。」 と小さく挨拶されたのを無視して車に乗り込むと、女も遅れて反対側から乗り込んでくる。 これが毎日続くのかと思うとうんざり...
眠れない夜

眠れない夜 4

「何もそこまでする必要ねーだろっ。」 邸にある書斎で、俺はババァに向かってそう怒鳴っていた。 「会長がそう決めたんだから仕方ないでしょ。」 「人助けにも程があるだろ。 たかが道で倒れたのを助けてもらった位で、ここに...
眠れない夜

眠れない夜 3

それから1週間後、牧野家の全員があるホテルの一室に集まっていた。 そのホテルの名は「楓ホテル」。 一般庶民が立ち入ることなど出来ないほどの高級ホテルだ。 そこのスイートルームに招かれたあたし達は、心臓が飛び出るほど緊張し...
眠れない夜

眠れない夜 2

バイトの面接の日から3週間がたった。 数日前に電話で 「この度はご縁がなく……」と不採用の連絡を受け取った。 それと同時にあたしの中で全てが吹っ切れた。 大学を中退しよう。 パパの会社が危ないと聞いたのは半年...
眠れない夜

眠れない夜 1

新作です。 時系列的に司とつくしが同級生という設定になります。少し長いストーリー予定。どうぞお付き合いくださいませ〜。 ………………………… バイトの面接日。 大学に入学した時に両親に買ってもらったリクルー...
ライバルとなんて、恋しない

ライバルとなんて、恋しない 30(最終話)

2日続いた雨が上がり、今日は快晴の空。 定時で退社したあたしは、千石バーのあるビルへと向かう。 1年前は週3で通っていたバーも、最近は2週間に一度行けばいい方。すっかり疎遠になってしまった。 その訳は、 3ヶ月後に...
ライバルとなんて、恋しない

ライバルとなんて、恋しない 29

それから1週間後。 俺と牧野は空港にいた。 「牧野、」 「ん?」 「泣くなって。」 「だって…」 俺の隣にいる牧野は、さっきから鼻をグズグズさせて涙目だ。 その理由は…、 俺たちの前方にいる...
ライバルとなんて、恋しない

ライバルとなんて、恋しない 28

胸ポケットから電話を取り出すと牧野からだった。 この時間に俺がパーティーに出ているのは知っている。パーティーが終わったら2人で過ごそうと約束し、このホテルの近くにあるカフェで待たせていた。 そんな牧野からメールでもなく電話がか...
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