こういう恋の始まり方

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こういう恋の始まり方 22

次の日、 出勤して1時間ほどたった頃、秘書課に1本の電話がかかってきた。 「えっ?!乗り遅れた?」 電話を取った先輩が大きな声でそう聞き返すのが聞こえ、オフィスにいる全員が聞き耳を立てる。 「それで?次の便は?……...
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こういう恋の始まり方 21

朝目覚めると自室のベッドの上。 昨夜のウイスキーが残っていて、完全に二日酔い。 少し痛む頭を押さえながらダイニングへ入っていくと、いつもはもう出勤しているはずのババァが俺を見て、 「だらしないわね、全く。」 と、呆...
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こういう恋の始まり方 20

定時に仕事を終わらせて専務に連れて来られたのは、以前何かの雑誌で見た事がある高級BARだった。 「専務?ここですか?」 「ああ。」 「あのぉー、ここに何が?」 「会わせたい奴らがいる。」 そう言ってあたしの腕...
こういう恋の始まり方

こういう恋の始まり方 19

次の日、 牧野の顔が見たくて秘書課のオフィスがあるフロアーを無駄に何度も往復する俺。 こんなこと知られたら西田に激怒されるだろう。 午前中は空振りに終わった。 午後からは1つ会議が入っていて夕方まで缶詰め状態。 ...
こういう恋の始まり方

こういう恋の始まり方 18

会食が終わり、ホテル前のリムジンに乗り込むと、いつもは別の車で移動する西田が俺の隣に乗り込んできやがった。 早速、お説教かよ。 わざと西田に聞こえるようにため息をつくと、西田もメガネをかけ直し、俺を真正面からガン見してくる。 ...
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こういう恋の始まり方 17

翌日、ベッドで目を覚ました瞬間、昨夜の事を思い出し頭から思いっきりブランケットをかぶる。 はぁーーー、何やってんだよ俺は。 マジでカッコわりぃ。 『そういうの困りますっ。』 牧野にそう言われて、何かがプツンと切れた...
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こういう恋の始まり方 16

それから更に2週間。 専務の忙しさは変わることなく続いている。 秘書課でも 「専務、大丈夫ですかね。 ここ1ヶ月は全く休みなし、帰りも22時過ぎですよ。」と心配の声があがるほどだ。 でも、どんなに専務が忙しく...
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こういう恋の始まり方 15

朝から秘書課はいつになくザワザワと騒がしい。 それもそのはず、同僚たちの手の中には、今日発売されたばかりの週刊誌が。 「ビッグカップル誕生か!」 そんな見出しと共に、専務とアリーナの夜の密会写真が掲載された。 「牧...
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こういう恋の始まり方 14

アリーナとの電話を切ったあと、すぐに秘書課へコールする。 「はい、秘書課です。」 「牧野はいるか?」 「あっ、専務。 牧野さんは……、えーと、今席を外しておりまして」 「どこにいるっ?」 苛立ちを抑えず...
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こういう恋の始まり方 13

アリーナと牧野と3人で食事をし、天ぷら屋をでたのは21時を少し過ぎていた。 迎えの車を呼ぼうか…そう思った時、アリーナが携帯を見せながら言った。 「ここが素敵なの!私、行ってみたいのよ。」 SNS映えしているそれは、都内...
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