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不埒な彼氏

不埒な彼氏 19

「そろそろあたし行くね。」 「うん、牧野またね。」 30分ほどで席を立ち帰ると言う牧野に、類もあっさりまたねと手をふる。 呆気に取られながら牧野が店を出ていくのを見て、「おいっ、類。またねじゃねーよ。なんで送っていかねぇ...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 18

大学の卒業式。その夜、行き付けの店でF4揃ってまったりと時間を過ごしていた。 「俺らの青春も終わったな。」 「なんだそれ。」 「だってよ、ここからはひたすら40年働かなきゃなんねーんだぞ?」 「総二郎の口からそんな...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 17

姉ちゃんが1年ぶりに帰国した。NYでは顔を会わせていたが、姉ちゃんが日本に帰って来るのは1年ぶり。 「司、いよいよ卒業ね。卒業したら、あんた死ぬまでお母様にこき使われるわよ~。」 「笑えねぇ冗談やめろ。」 「冗談なんかじ...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 16

あの日から牧野は完全に俺と距離を取った。電話も出ねぇ。バイトもかなり減らして勉強に時間を費やしてるらしい。そして、引越ししないはずだったマンションも引越していた。 どれもこれも類からの情報で、そのことにも腹が立つ。「なんでおまえはそ...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 15

道明寺邸を出てからもあたしの携帯は鳴りっぱなし。相手は見なくても分かる。 バイトも勉強も、今日一日は全部休むつもりでいたから、行くところもなく途方にくれたあたしは、結局こんなときでさえバイト先に足が向かっていた。 休み...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 14

「こんな無駄なこと、終わりにしよう。」 そう、こんなあたしたちの関係は『無駄なこと』以外なにものでもない。あまりにも一方的すぎるこの恋は、まだ片想いの方がましなのではないかとさえ思う。 目の中に溜まった涙が、ベッドから立ち上が...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 13

半年前、あたしはこの人から「俺たちきちんと付き合おうぜ。」そう言われ、「うん。」と、はにかんで返事をしたのを覚えてる。それなのに、今日あたしは、同じ場所で同じ人に別れを告げている。 この半年間、あたしはこのバカ男にほとほと疲れた。『...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 12

図書館から借りていた本を返し忘れていたあたしは、久しぶりに英徳に来ていた。 1ヶ月近く来ていないだけなのに、もう知らない世界のようなキャンパス。いつも座ってた図書館の椅子をそっと触り、「お世話になりました。」と、呟き何気なく外を見る...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 11

牧野の編入の話を聞いたときは、久しぶりに頭に血が上った。 「やめろ。」迷わずこいつにそう言った。 でも、キラキラした目で新しい大学のことを話すこいつを見て、怒りは消えた。この女はいつもそうだ。 勉強に一生懸命で、夢にまっ...
不埒な彼氏

不埒な彼氏 10

いつものようにカフェテリアに向かおうと校内を歩いていると、図書館から出てきた奴らがヒソヒソと話している。 「あれは絶対、喧嘩してたよね。道明寺さん、なんかすごい怒ってたけど……編入がどうだの言ってたけど、なんかあったのかな……」 ...
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