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出来ない女と、しない男

出来ない女と、しない男 38

まさかババァが牧野に婚約指輪を渡すとは思っても見なかった。 でも、その指輪は俺が想像していたのよりはるかに安価なものに見える。 「牧野、指輪は俺が買う。だから、これじゃなく、おまえの好きなものを選べ。」そんな俺の言葉に、 ...
こういう恋の始まり方

こういう恋の始まり方 6

週のはじめの月曜日。いつもの時間に目覚めると、喉に激痛が走り、身体が火照っていた。体温計ではかるまでもなく熱があるのが分かる。 原因はもちろん2日前の金曜の夜。専務とホテルに行き、朝方まで裸で過ごしていたからだ。 ダルい身体を...
出来ない女と、しない男

出来ない女と、しない男 37

俺のため……? 「俺に会うためにこのエレベーターに乗ってるのか?」 「最初はそうじゃなかったけどっ……、でも今は…………、」 たぶん、牧野がこのエレベーターを使うようになったはじめの理由は俺の想像通りだろう。だけど、今は...
出来ない女と、しない男

出来ない女と、しない男 36

ババァの出現と突然のフライングプロポーズで、俺もゆっくりしていられなくなった。早く牧野に合う指輪を用意して、自分の口から結婚を切り出したい。 そんな俺は、夜景の綺麗なレストランを予約して、最高のワインで乾杯をし、一生に残るプロポーズ...
こういう恋の始まり方

こういう恋の始まり方 5

「牧野、俺が身体洗ってやる。」 そう言って後ろから抱きしめると、急激に自分の下半身が反応してくる。 「せ、専務っ、」 焦るこいつの言葉は無視。身体を俺の方に向けさせ、泡々になっているスポンジを肩から乗せていくと、 ...
出来ない女と、しない男

出来ない女と、しない男 35

ババァが帰ったあと、大河原邸に残された俺たちに、 「つくし、あたしも叔母さんと出掛けてくるから。今日はそのまま実家に泊まるから、あとはよろしくね。」 そう言って滋が出ていった。 「道明寺、ご飯は?」 「あ?……そう...
こういう恋の始まり方

こういう恋の始まり方 4

仕事が終わった7時過ぎ、迷いに迷った挙句あたしは専務が言ったカフェに来ていた。 緊張しながら待っていると、15分後店内に専務が現れた。スーツではなく黒いスポーティーな装いにあの時と同じキャップ。 185cm近い身長に精悍な顔つ...
出来ない女と、しない男

出来ない女と、しない男 34

チャイムもせず大急ぎで大河原邸に入ると、リビングのドアが開けっぱなしになっていて、そこに牧野の姿が見えた。そして、牧野と向き合っているのはババァ。 「牧野っ!」 「……道明寺?」 俺の呼ぶ声に驚いて振り向く牧野。俺はそん...
出来ない女と、しない男

出来ない女と、しない男 33

「大事な人です。」 彼女のその台詞に、今日自分がここに来た意味を思い知らされたような気がした。 司には母親としてしてやるべきことの半分もしてこなかった自分。年頃の司が女性に興味を持たないのも、そういう愛情ある育てかたをしてこな...
こういう恋の始まり方

こういう恋の始まり方 3

自分の名前が呼ばれたような気がして振り向くと、そこにはキャップを目深にかぶった専務の姿があった。 「少し話がある。付いてこい。」 驚くあたしにそう告げた専務はスタスタと夜の街を歩き出す。 最悪だ。お酒に呑まれた昨夜の自分...
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