眠れない夜

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眠れない夜 21

花沢類に連れられて、美音さんが入院している病院にまで来てしまった。 美音さんと特別親しい訳でもない。 あたしなんかが.........と思ったけれど、 断れずに付いて来てしまった理由はただ1つ。 道明寺に会いたかっ...
眠れない夜

眠れない夜 20

新潟の実家から道明寺邸に戻り3日が過ぎた。 その間、一度も道明寺の姿を見ていない。 あの日、新潟から急遽東京に戻った道明寺に「無事に着いた?」とメールを送ったけれど、未だに返事は無い。 美音さんに何があったのだろうか。 ...
眠れない夜

眠れない夜 19

総二郎の電話で呼び出され、東京の大学病院に着いたのは22時を回っていた。 病室の前に行くと、あきらと総二郎が硬い表情で立っていて、俺を見つけると、 「おう、待ってたぞ。」 と、肩に手を置く。 「美音は?」 「...
眠れない夜

眠れない夜 18

次の日、目を覚ますとあたしの両隣の布団は空だった。 慌てて下におりると、リビングでパパとママ、進、そして道明寺が仲良く朝ごはん中。 「つくし、遅いわよ〜。」 ママにそう言われ時計を見ると、まだ8時前。 「えっ、みん...
眠れない夜

眠れない夜 17

新潟行きの新幹線の中。 あたしの隣には長い足を窮屈そうに組み、座る道明寺がいる。 新幹線に乗るまでは何かの冗談だと思っていたのに、まさか本当に新潟までくるとは思いもしなかった。 だから、もう何度も聞いたセリフをもう一度こ...
眠れない夜

眠れない夜 16

パーティーの日以来、道明寺の機嫌が悪い。 会えば突っかかってくるし話せば口論になる。 「喧嘩でもした?」 椿さんにも心配されるけど、 思い当たる節は全くない。 今日も朝から登校中の車の中で、 「おまえさ...
眠れない夜

眠れない夜 15

パーティーが終わり邸は静けさを取り戻したというのに、俺の部屋ではまだこいつらがうだうだと長居をして騒いでいる。 「早く帰れよお前らも。」 「司ー、いーだろ久しぶりにおまえの部屋に来たんだから。」 「どうせ、俺のコレクショ...
眠れない夜

眠れない夜 14

毎年恒例の会長のバースデーパーティーが始まった。 招待客は300人ほど、邸の中庭をメインにオーケストラの演奏と三ツ星シェフの料理が並んでいる。 パーティーには花沢家、西門家、美作家ももちろん招待されていて久しぶりにF4の両親が...
眠れない夜

眠れない夜 13

それから3週間がたった頃、邸の中がいつもより慌ただしい事に気付き椿さんに聞いてみる。 「何かあるんですか?」 「来週の日曜日、おじい様のお誕生日なの。 毎年、邸にお客様をお呼びしてパーティーを開くのよ。今年はもちろんつく...
眠れない夜

眠れない夜 12

「最近、司とはどう?」 大学内にあるいつものベンチ。 邸で作ってきたお弁当を食べているあたしに花沢類が聞く。 「どうって相変わらず態度だけは大きいけど…、まぁ、以前よりは近付きやすくなったかな。」 「へぇ、話したり...
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