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惚れた弱み シーズン1

惚れた弱み 5

〈道明寺〉 先週彼女にあった時、確か『締め切りが近い』と言ってたのを思い出し、ラインを打つ手を止めて窓の外に目を向ける。 きっとまた未読されるのがオチだろ。 そんな事を思っていると、突然手の中の携帯が短く鳴った。 ...
惚れた弱み シーズン1

惚れた弱み 4

彼女をソファに押し倒した俺は、そのまま首筋に顔を埋める。 すると、「ダメっ、ダメダメ!」と、思った以上に抵抗の嵐にあう。 不服そうに顔を上げた俺に、「あたし、さっきも言ったけど2日間お風呂に入ってないから!」と、堂々たる宣言。...
惚れた弱み シーズン1

惚れた弱み 3

部屋は2LDKで、ベッドルームに使っている部屋以外は作業部屋にしているらしい。アシスタント用のテーブルが2つと自分用のデスク。鉛筆やインクなど漫画家らしい物で溢れている。 小さなソファにはブランケットが掛けられていて、さっきまでここ...
惚れた弱み シーズン1

惚れた弱み 2

〈道明寺〉 付き合って1ヶ月。もっぱら俺らのデートはいつもの喫茶店。 彼女の仕事は漫画家だから、仕事に決まった時間はない。連載中の漫画を2つ抱えていて、大まかな原稿を彼女が書き、それをアシスタント2人と一緒に仕上げていく作業ら...
惚れた弱み シーズン1

惚れた弱み 1

〈道明寺〉 「俺と付き合わないか?」 口から溢れ出たその言葉に返事はなく、もう一度言う。 「付き合おう。仕事にも役に立つだろ。」 色気のない告白だと言うことは百も承知だけれど、今までの俺の人生、初めてのセリフだから...
nephew

nephew 21

姉ちゃんからの『新居』話しを聞き、牧野の方を向くと「実はね……」と戸惑いながらも話し始めた。 「実はね、お姉さんも退院して宗太くんも嬉しそうだし、私もいつまでもここにお世話になってる訳にもいかないから、そろそろマンションに戻りますっ...
nephew

nephew 20

「俺の生涯、愛する女はおまえだけだ。牧野、俺と結婚してくれ。」 この言葉に嘘はない。文字通り、俺の生涯で愛した女はこいつだけで、それは今までもこれから先も変わらない。 「この指輪は、俺が初めて自分で働いて金を貰った時に、おまえ...
nephew

nephew 19

「道明寺、あたし、あんたに大事な話があるの。」 こういうときの牧野は要注意だ。マジな顔で俺の顔色を伺うような態度で来るときは、あまり良くない話の時。過去にも何度か経験がある。 合コンに人数合わせで行かなくちゃいけなくなったと言...
nephew

nephew 18

一週間の出張スケジュールを3日に凝縮させたのだから、死ぬほど辛かったのは言うまでもない。なんとか予定していた業務を片付けてジェットに乗り込んだあとは日本までのフライトをただひたすら眠った。 日本到着は夜の10時過ぎ。この時間なら牧野...
nephew

nephew 17

姉ちゃんが無事に子供を生んで退院の日が来た。この間までガキだった宗太がいつのまにか兄貴面して小さい妹の世話をしている姿を見ると、兄妹っつーのはいいもんだなと笑える。 姉ちゃんの旦那もNYから駆け付けて一週間は日本に滞在するらしい。産...
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