セカンドミッション セカンドミッション 6 日本帰国が決まって、何もかもババァの言いなりになってきた俺にも、唯一わがままが許されたことがある。 それは、会社の近くに一人用のマンションを購入することだ。金はもちろん自分で払うが、日本に帰れば邸に住めと言われると思ってた俺は、あっ... 2021.09.21 セカンドミッション
セカンドミッション セカンドミッション 5 このままずっと、穏やかに時が過ぎていくものと思っていた…………。 いつものように、大学が終わったあと社に移動する車の中、カーテレビから台風が接近し明日から大荒れの天気だとニュースが流れていた。 俺はそれを何気なく眺めながら、ふ... 2021.09.18 セカンドミッション
セカンドミッション セカンドミッション 4 英徳大のカフェテリア。 「司、とりあえず座れ。」総二郎が隣の席を指差す。「で?何があった?」 俺はこいつらにマンションで起こったことをすべて正直に話した。「ひでーなそれは。一番、そういうことをしねぇと思ってた司が…………。」 ... 2021.09.16 セカンドミッション
セカンドミッション セカンドミッション 3 部屋を出ていった牧野を慌てて追い掛けるが、あいつが乗ったマンションのエレベーターは無惨にも扉がしまり、俺は急いで隣のエレベーターに乗り込んだ。 1階に下りると、どしゃぶりの雨の中、通りを歩く牧野を見つけ、走って追いかける。 「... 2021.09.14 セカンドミッション
セカンドミッション セカンドミッション 2 それは雨の日の夕方だった。 その頃、昼は学校、夜は仕事といった生活を繰り返していた俺は、3日間邸に戻らずマンションで寝泊まりしていた。その日の朝、二日ぶりに牧野の声を聞いた。 「道明寺、今日もそっちに泊まるの?」 「ああ... 2021.09.11 セカンドミッション
セカンドミッション セカンドミッション 1 あの頃の俺は……若かった。自分のことさえ全く理解出来てねぇ、ただのガキだった。 それなのに、物事すべての中心が自分で、なんでも出来ると勘違いし、一番大事なことを見失っていた。 そして、あれから8年。26才の俺は時々思い出す。あ... 2021.09.10 セカンドミッション