セカンドミッション

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セカンドミッション

セカンドミッション 16

総二郎と三条の話を聞いたあと、トイレに立った俺が個室へ戻ると、牧野の姿が見えねえ。 絡んでくる滋に適当に話を合わせながらも、俺は気になって扉の方を何度も見るが、あいつはなかなか戻ってこねえ。 どこに行ったんだよ。トイレにしては...
セカンドミッション

セカンドミッション 15

「西門さんも滋さんも、みんな道明寺さんに甘いですよね…………。」 「ん?三条どうした?」隣に座る西門さんが聞いてきた。 「いえ、なんとなく…………。」 東城まきについての話をしたあと、道明寺さんは「トイレに行ってくる」と...
セカンドミッション

セカンドミッション 14

…………みんな、…………なんかあったの? 30分遅れで店にやって来た牧野が、異様な雰囲気の俺たちを見て不安そうに言ってきた。 俺が何でもねぇと言おうとしたとき、滋が立ち上がって個室の入り口に立っている牧野の所まで行き、腕をつか...
セカンドミッション

セカンドミッション 13

昔には戻りたくない…………。 あいつの言ったその台詞は、また昔のような関係に戻りたいと願う俺の想いを拒否するものだった。 まぁ、すぐに受け入れられるなんて思ってなかったが、こんなにハッキリと言われるとこんな俺でも結構こたえる。...
セカンドミッション

セカンドミッション 12

約束の金曜日。結局、牧野と会えたのは夜10時を回ってからだった。 待ち合わせの場所に自分の車で行き、牧野を見つけてクラクションを鳴らすと、キョロキョロあたりを見回したあと、やっと俺の方を見るこいつ。そして、俺と目があった瞬間、車を指...
セカンドミッション

セカンドミッション 11

類の話では、長塚自身は隣に住んでねぇってことだし、牧野とも深い仲ではないらしい。そして、子供のことも解決したし…………。 そうやって少しずつ不安が取り除かれていく一方、俺は今自分が抱いてるこの感情が何なのかを、確かめたくなっている。...
セカンドミッション

セカンドミッション 10

「ちょ、ちょ、ちょっと!道明寺っ!」俺の腕のなかで暴れる女。昔も今も変わらねぇ牧野の反応に笑みが漏れる。 「変わらねぇな、おまえは。」そう言う俺に、 「あんたこそ、そーいうとこぜんっぜん変わってない!もうバカっ。」そう言って上...
セカンドミッション

セカンドミッション 9

「なぁ、牧野は今どうしてる?」目の前のグラスに視線を落としながら、俺は静かに聞いた。 「俺らもほとんど会ってねぇよ。おまえらが別れて3年、いや4年ぐらいは全く会ってなかったけどよ、2年前に滋のバースデーパーティーで再会してから、去年...
セカンドミッション

セカンドミッション 8

牧野と6年ぶりの衝撃的な再会を果たした日から、俺の頭の中にはずっとあいつが居続けている。 牧野と離婚してから、ただひたすらあいつの幸せを願ってきた。自分が叶えてやれなかったこともあり、どこかで絶対幸せでいて欲しいと思ってた。 ...
セカンドミッション

セカンドミッション 7

それから2ヶ月ぐらいたったある日、珍しく8時前に仕事が片付き、マンションに戻った俺は、1階でコンシェルジュから郵便物を受け取っていた。 その時、俺の後ろを誰かが通った気配があったが、俺は気にもとめないでいると、コンシェルジュがそいつ...
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