俺の彼女

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俺の彼女

俺の彼女 12

牧野と3日ぶりに会いその体に触れると、安心感と同時に抑えてた欲望も溢れ出してくるが、公園という場所では、これ以上深くすることも出来ず、欲望を抑えたまま軽いキスを繰り返す。 ようやく離した唇で、「牧野……」と名前を呼んだとき、牧野の体...
俺の彼女

俺の彼女 11

道明寺から逃げて3日目。優紀が仕事に出掛けたあと、お世話になった部屋の掃除をしたり、使わせてもらった布団を干したり、冷蔵庫の食料の補充をしたり、いよいよ帰る身支度を始めたあたし。 昨夜、明日はもう帰ろう、道明寺と向き合おうと決心した...
俺の彼女

俺の彼女 10

「牧野っ!!」 傷付いた顔で俺の前から立ち去った牧野を呼び止めながらも、現実に何が起こったのかすぐに理解できなかった。 そんな俺を現実に戻したのは、「司?」振り向きながら不思議そうにそう呟く香苗の声だった。 「……おまえ...
俺の彼女

俺の彼女 9

『家には、泊まってくるって言ってこいよ。』 道明寺に言われたその言葉の意味を噛み締めながら、昨日から何度も顔が赤くなるあたし。 パパとママにはほんとのことは言えるはずもなく、優紀に外泊の口裏あわせをお願いし家を出た。 一...
俺の彼女

俺の彼女 8

道明寺の手があたしの手をすっぽりと包む。そして、一度離された手は今度は指を絡めるようにして繋ぎ直された。 あたしの手よりも遥かに大きいその手は、不安だったあたしの心までもすっぽりと包み込み、モヤモヤを吹き飛ばしていく。 道明寺...
俺の彼女

俺の彼女 7

頭の中が負のループから抜け出せないあたしに、追い討ちをかけるように嫌な噂が耳に入ってくる。 『道明寺と香苗さんが付き合っている。』 確かに、何も知らない人から見れば、仲良くカップルで勉強してるようにしか見えない二人。そんな噂が...
俺の彼女

俺の彼女 6

道明寺と香苗さんの3ヶ月におよぶ集中授業が始まった。週に4日の授業は、邸に先生を呼んで3時間びっしりと指導を受けたあと、宿題もどっさり出るらしい。 その結果、今まではあたしのバイト終わりに迎えに来てくれて、束の間の夜のデートを楽しん...
俺の彼女

俺の彼女 5

次の日、香苗を連れてキャンパスに行くと、いつものカフェテリアにF3が揃っていた。 「久しぶりだな。1年ぶりか?」 「そうかも。あきらにはこの間のパーティーで会ったわよね。」 「ああ。それで?こっちにはいつまでいる?」 ...
俺の彼女

俺の彼女 4

自室に戻りソファに座ると、すぐに携帯を取りだし牧野に電話する。 さっきまで一緒にいたのに、また声が聞きたい。電話する理由があるなら遠慮することもない。 「もしもし?」牧野の声が耳元で甘く響く。 「俺だ。少しいいか?」 ...
俺の彼女

俺の彼女 3

ある日、いつものようにバイト終わりの牧野を家まで送り届けて邸に戻ると、ババァの書斎から賑やかな声が漏れてくる。 出迎えたタマに「誰か来てるのか?」そう聞くと、 「有働さまです。」と返事が返ってくるがその名前にピンとこねぇ。 ...
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