ドクター

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ドクター!13

かすかな道明寺の話し声で目が覚める。 「…………ああ、…………頼む。何かあったら連絡くれ、…………。」 あーー、昨夜はあのままあたしも眠っちゃったんだ。ボーッとする頭をフル回転させて、昨日のことを思い出す。 そんなあたし...
ドクター

ドクター!12

仕事が終わってマンションに戻ると、ドアの前に黒い物体が。恐る恐る近付くと、顔を見なくても分かるそのクルクル頭。 ふぅーーーー。 「…………道明寺。」 「…………。」 「ねー、道明寺っ。」 「………………おせー...
ドクター

ドクター!11

だるい。すげー体がだるい。 2、3日前からなんとなく体がだるかったが、今日はそれがMAXだ。メープルでハマドと飲んだあと、部屋に戻ってシャワーを浴び、そのまま髪も乾かさずクーラーのきく部屋で眠ったのが今頃になって体調不良となって出た...
ドクター

ドクター!10

誤解されたくない相手。牧野が言った言葉が何度も頭をかすめる。 あいつには、もうそういう相手がいる。俺が何かをすればするほど、あいつの幸せを壊す可能性がある。このまま黙って引き下がるべきだ。 そう頭では分かっているのに、今度こそ...
ドクター

ドクター!9

ハマドとの業務提携に向けて連日遅くまでオフィスに残ってる俺の携帯に、10時を過ぎてからタマからの着信がある。 携帯に直接電話してくるのは滅多にないことで、具合でも悪いのかと一瞬ヒヤッとしたが、 「坊っちゃん、まだオフィスにいる...
ドクター

ドクター!8

「付き合ってるよ。あたしたち。」 牧野のその言葉に、「ありゃりゃ。」と小声で呟く類と、牧野を凝視して固まる児島。 「児島、さっさと食べて戻らなきゃ。」 「あっ、……ああ。」 黙々とラーメンを食べる二人をじっと見つめ...
ドクター

ドクター!7

タマの退院の日。 「デートしようぜ。」俺の誘いをバッサリ切り捨てて、立ち去った牧野とはあれ以来会えていない。 「司様、そろそろお時間です。」 「おう。」 タマの退院時間に合わせて、病院へ行くつもりの俺は、仕事を一旦...
ドクター

ドクター!6

タマが入院して5日目。昨日聞いた牧野とあの児島だかいう医者の会話が頭から離れない。く 27歳になったあいつに彼氏がいないとか、そんな都合よく考えていたわけじゃねーけど、実際現実に見せられると、かなり凹む。年頃の男女で、着替えを頼むよ...
ドクター

ドクター!5

タマの病室にF4が勢揃いしたことで、廊下の賑わいは更に加速し、さっきまで遠慮がちに覗いていたナースたちも、今では堂々と扉を開けて熱い視線を送ってくる。 それをあきらが優しく制して、扉を閉めようとドアに近付いた時、ナースの一人が叫んだ...
ドクター

ドクター! 4

タマが入院して3日目。 土曜日の今日は、仕事も夕方で終わらせてタマの見舞いに向かう。 病室がある5階のエレベーターを降りると、なにやら廊下まで聞こえるほど騒がしい。 廊下の角を曲がると、タマの部屋の前に群がるナースたち。...
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