「キスして!」
つくしが言ったその言葉に、もろ手を挙げて反射的に食らいつく俺。
つくしから漏れる甘い吐息と、久々に味わう柔らかい感触に、背中がゾクゾクとしてくる。
後頭部に手を回し、逃げる隙を与えずに、ぴったりと重ねる唇を一度離して周囲を確認したあと、俺はつくしの腕を取り公園の木の下へと連れ込んだ。
「道明寺っ」
潤んだ目で抗議してきても、ただただ俺を煽るだけ。
死角になった場所でもう一度濃厚なキスをすると、久しぶりすぎて身体の反応が半端ない。
ダメだと分かっていても動き出す手を止めることは出来ず、右手がつくしの服の中へ入り込む。
すると、その俺の手を掴み、
「ここじゃ……ダメ。」
とつくしが呟いた。
「……俺の部屋に行くか?」
「……明日、仕事。」
確かに、そうだ。
でも、ここまできて簡単に引き下がれるほど物分りがいい男になったつもりは無い。
「ダメか?今日はこれ以上…なし?」
そう聞きながら、名残惜しくキスを繰り返すと、
つくしが小さく言った。
「あたしの部屋に来る?」
「ん、行く。」
「ンッ……クチュ……」
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つくしのマンションに行く途中、コンビニでお酒とゴムを買った。
助手席に座るつくしに買い物袋を手渡すと、
「お酒買ったの?」
と言いながら袋の中身を見て、顔をあからめる姿がむちゃくちゃツボる。
車が動き出すと、つくしの手を引き寄せて恋人繋ぎからの手の甲にキス。
もう、好きだという感情を抑えることが限界な俺。
それはつくしにも伝わってるようで、
「道明寺…、なんか……、」
「ん?」
きっと『エロすぎる』とでも文句を言いたいのかもしれねーけど、それを言わせないように、信号待ちで引き寄せて口を塞いでやる。
「……ンッ……バカっ。
運転中に危ないっ。」
「クスッ……止まってるから大丈夫だろ?」
「そういう問題じゃない。
家までもうすぐなんだから、」
「待てねぇ。」
再び動き出した車。
つくしに視線をちらっと向けると、暗い車内でも分かる程ツヤツヤと濡れた唇。
俺の身体もかなり限界。
部屋に入ったらすぐにでも……。
そう気持ちは高ぶるけれど、つくしにきちんと伝えておきたいことがある。
「つくし。」
「ん?」
「おまえに先に言っておきたいことがある。」
「な、なに?」
警戒するこいつにストレートに言ってやる。
「結婚して毎日一緒にいるようになれば少しは変わるかもしれねーけど、今はまだたまにしか一緒にいれねえなら、俺は会う度におまえを抱きたいと思ってる。」
「はぁ?あんた何言ってんの!?」
「またおまえに誤解されたくねーから。
身体だけの目的で付き合ってるなんて心外だし、そんな風に思わせた俺が悪ぃけどよ、
でも、俺はおまえに会ったら、自然とそういう気持ちになってシタくなる。」
「…………。」
「キスしたいし、触れたいし、挿れたいし、」
「わ、分かったからっ!
もう、そこまで言わなくても、」
「プッ……おまえ顔真っ赤。」
「っ!当たり前でしょ!
普通の顔で言うあんたの方がどうかしてるっ。」
「まぁ、俺の気持ちはそういう事だ。
でも、おまえの気持ちを最優先するって事は絶対だから、つくしが無理だ触るな拒否だっつーなら、ちゃんと従う。」
「…ほんと?」
「ん。」
「拗ねたりしない?」
「うー、ん。」
「なによそれ、」
「とりあえず、今日は無理だっつっても聞けねーかも。」
「ほらっ!言ってること違うじゃないっ!」
「おまえは、したくねーのかよ。」
「…………。」
「プッ……」
あからさまに視線を逸らすつくしの手を取り、俺たちはマンションの中に入っていった。
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翌朝6時半。
まだつくしはベッドの中。
そろそろ起きないと仕事に遅れるだろうけど、昨夜はたっぷり体力を使わせた自覚はある。
コーヒーメーカーで甘めのコーヒーを作り、カップに注ぐと、寝ているつくしを起こしに行く。
「つくし。」
「……んー、」
「そろそろ起きねーと遅刻するぞ。」
「なんじ?」
「6時半。」
「……んー。」
小さく返事だけしてまた眠りに入りそうなつくし。
そんなこいつを目覚めさせる術を知っている俺は、
そっとブランケットの中に手を差しいれる。
そして、何も身に付けていないつくしの太ももに手を這わせ、さらに真ん中の茂みに中指を忍び込ませると、トロッとした液体が指に絡みつく。
「ンッ……やっ、」
「起きたか?」
「……起きる。今起きるから、」
「目が開くまで手伝ってやろうか?」
そう言って、ブランケットを剥ぐと、大きく足を開かせ中指が入り込んでいる入口をペロリと舌でひと舐めしてやる。
「やっ、変態っ。」
「クチュ……カワイイ」
「どう…みょーじぃ」
「気持ちぃ?」
「ンッ……ヤッ……」
「指でイク?それとも挿れる?」
「ダメ……ンッ……ハァハァハァ……アッ」
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「ねぇ、あたしが無理、触るなって拒否したら従うんじゃなかったっけ?」
「あ?…おう、従うぞ?」
「朝のあれ、ダメって拒否したよねあたし!」
「あれは拒否のうちに入ってねーだろ。
あんな気持ちよさそうな顔でダメとか言われても、……痛ってぇ、殴んなって。」
「うっさい、ばかっ!」
「おまえ教師なのに朝から暴言吐くなっつーの。」
「吐かせてるのは誰よっ。
もう、ほんとに遅刻しちゃう。
じゃあね、道明寺、鍵閉めて出てね。」
そう言って急いで靴を履き出ていこうとするつくし。
その腕を取り俺は言う。
「つくしっ」
「ん?」
「合鍵」
半年前、別れた時につくしの部屋に置いて出た合鍵。
「あっ、そうだった。
引き出しの1番上に入ってる。」
「また俺が持っててもいーんだよな?」
「ん。」
ニコリと笑って部屋を出ていくつくしを見送りながら、俺は幸せを噛み締めていた。
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久々の2人の夜。本番を書くのは濃厚すぎてちょっと自粛した方が良いかなーと思い、サラッと甘い2人にしておこうとしたら、逆にとんでもない物が書き上がってしまいました笑。
これでも、サラッと書いたつもりです!司暴走バンザイ!
