新作です。
1話から、とんでもない問題作のような予感が笑
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『 専務、あたしと、…寝てくれませんか? 』
深夜1時。
東京のど真ん中で、あたしは長身のこの人を見上げながら言った。
「あ゛?」
一気に眉間に皺を寄せてあたしを見下ろす。
「だからっ、そのぉー、1回でいいんです!
ホ、ホテルに行きませんか?」
「おまえ、相当酔ってるだろ。」
「酔ってます!!」
「さっさと帰れ。」
「酔ってるから、言ってるんです!!」
1歩詰め寄るあたしに、
「あ゛?」
と、専務はまたも不機嫌そうに聞き返す。
「あたしっ、…実はそういう経験なくて、専務にならお願い出来るかなと。」
申し訳ないと思いながらそう呟くあたしに、なぜか専務は片手で顔を覆いながらはぁーーと盛大にため息をつく。
「あっ、ダメならいいんです!他の人をあたる…」
「行くぞ。」
「……へぇ?」
「ホテル行くんだろ?」
「…あっ、はい!!」
大声で返事をしたあたしの腕を専務は強引に引っ張り、夜のホテル街へと向かった。
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専務に連れられてきたのは、ホテル街にある1番高級そうなホテル。
こういう所自体はじめて足を踏み入れるあたしにとっては、どんな違いがあるのかなんて分からないけれど、想像していたラブホテルという物よりは案外普通のもので、少し緊張も和らいでくる。
でも、それも部屋に入るまでの事で、いざ部屋に入ってみると中央にドガーンと大きなベッド。
それを見て、あたしの心臓は壊れそうなほど鳴り響く。
専務がスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを緩めながら、あたしの方へ近付いてきた。
そして、あたしをベッドの端に座らせて言う。
「5分だけ時間をやる。
逃げ出すなら今のうちだぞ。」
「逃げません。」
「途中でやめねぇからな。」
「はい、お願いします。」
律儀に頭を下げるあたしに、専務はまたも、はぁーーと大きなため息をつきながら頭を抱え始める。
それを見てあたしは慌て言う。
「あのっ、ほんと1回だけでいいんです!
今夜だけ、サラッと軽くして貰えれば、それで満足なんでっ。
この事、誰にも言いませんし、専務に今後迷惑も…」
その続きは言わせて貰えなかった。
専務からのキス。
柔らかい唇の感触に背中がゾクゾクと震える。
キスは今まで何度かした事があるけれど、こんなに濃厚なのははじめてだ。
あっという間に専務の舌が入り込んできて、あたしの口内を犯していく。息をつく暇もないくらい激しくて、思わず専務のシャツをギュッと握りしめると、今度は手が胸に置かれ優しく揉みはじめる。
今日のあたしは薄いブラウス1枚に、レースのブラだけ。
専務の手によってブラウスのボタンは外され、ブラの肩紐を引き下ろされる。
酔っているせいか、いや、自分からお願いしたせいなのか、
恥ずかしさはほとんど無い。
あまり女性らしいとは言えないあたしの裸体も、今日くらいは見せてもいい。
ブラのホックが外され、ブラウスもブラもベッドの下へと落ちていく。
首筋に専務の唇が這い、長い指で胸の頂きを弄ばれ、思わず小さく声が漏れると、
「素直に声聞かせろ。」
と、専務に耳元で囁かれた。
必死に声を抑えていたことはバレていたのだろう。
乳首を舐められはじめると、その必死の努力もガタガタと崩れ落ちて、声にならない吐息が盛れ出してしまう。
そして、あたしの頭がボーッとしている間に、スカートも剥ぎ取られ、パンティー1枚の姿に。
さすがにあたしだけこれは恥ずかしい。
「専務っ、」
「ん?」
「あたしだけ…、専務も脱いでください。」
そうお願いすると、フッと少しだけ笑ったあと、
「抑えが効かねぇと困るから、俺は後でな。」
と、言ったあと、
あたしのパンティーの中へ手を入れてきた。
はじめて触られるソコ。
さすがに恥ずかしさで顔を覆いたくなる。
でも、専務はそうさせてくれず、長い指を沈めながらゆっくりとキスを繰り返す。
指が奥に入ってくると、その違和感と軽い痛みに目をつむる。
「大丈夫か?」
「…ん。」
「ゆっくり動かすから、無理なら言えよ。」
コクコク頷くのと同時に、専務の指が少しだけ引き抜かれ、すぐにまた入ってくる。
「んんっ…、ハァ……、」
「脚、広げて。」
「ヤッ…ハズカシ…」
「ちゃんとしとかねーと、俺の入らねぇから。」
そっかぁ。
そうだよね、チャンスは1回だけなんだから、ここできちんとしておかないと。
専務にされるがまま脚を立てて大きく開き、しばらく刺激を受け入れていると、次第に痛みが和らぎ違う感覚に襲われる。
これが気持ちいいということなのだろうか。
強ばっていた身体の力が抜けていく。
すると、専務が自分のズボンのベルトに手をかけて外し始めた。
ワイシャツを脱ぎ、ズボンを脱ぐと、ベッド横のサイドテーブルに備えられているゴムに手を伸ばす。
そしてあたしに背を向けるようにして、それをつけた。
どうやら、あたしの身体は十分に準備が整っていたらしい。
専務が振り向き、あたしの身体に硬い物を押し付けると、ゆっくりとだが確実にスルスルと中へ飲み込まれていく。
「ウッ……ハァ」
専務の吐息。
それが妙に色っぽくて、ゾクゾクとする。
ゆっくり揺り動かされる。その度に甘く刺激が走るが、さすがにはじめてだから、痛みも半端ない。
最初は良かったのだが、そのうち奥まで入るその質量に耐えられなくて、専務にしがみつくと、
それに気付いた専務の動きが止まった。
「大丈夫か?」
「ハァ……」
コクコクと頷いたけれどあまりの痛みに声にならない。
それを察知したのか、専務があたしの身体から硬い物を引き抜いた。
「…え?」
「痛ぇーんだろ?」
「……。」
「無理すんな。」
「でもっ!」
「1回休憩だ。」
そう言ってあたしの頭をポンポンと撫でたあと、また背中を向けてゴムの処理をはじめる専務。
最後まで出来なかった……。
痛みなんか気にしないで、続けて欲しかった。
そう思うあたしの傍に、処理が終わった専務がきて、裸のあたしの身体を包み込むように抱きしめながら布団の中に入り込む。
まるで、恋人同士のように。
下半身がズキズキと痛む。
けれど、抱きしめられた身体はポカポカと温かくて、酔いと緊張と疲れで瞼が重い。
「なぁ、」
「…はい?」
「なんで俺なんだよ。」
そう聞かれて、今にも寝てしまいそうな頭で答える。
「専務なら、記憶に残らないと思って。」
「どういう意味だ?」
「だって、専務ってモテますよね?
女の人に苦労してないし、女性経験も豊富そうだし。
……この歳で処女だって言われたら、男の人って引くじゃないですか。
でも、専務なら色んな経験してるだろうから、こんなあたしとの一夜は記憶に残らないですむかなぁーと思って……」
もう眠気で瞼があかない。
「俺が忘れないって言ったら?」
「んー、でも、もう仕事でも会うことないし…。
変な女に変なお願いされたなぁーくらいに思って貰えれば…。」
あたしの記憶はそこまでだった。
専務に抱かれた心地良さで、深い眠りに入ったあたし。
:
:
ザァーザァー……
微かにする物音で目が覚めた。
視界は全く見覚えのない世界。
数秒間固まったあと、昨夜の記憶が蘇る。
あたしってば!信じらんないっ!
『 あたしと、寝てください 』
から始まった非常識な言動を思い出し、顔から火が出る。
専務はどうやらシャワーに入ってるようだ。
真っ裸の自分の体を両手で隠し、脱ぎ捨てた服を拾い集めると、物凄い速さで身支度を整える。
時刻は5時半。
多分3時間くらいしか寝ていないはず。
でも、今日は平日の出勤日。
急いでマンションに戻り着替えて仕事に行かなくちゃいけない。
部屋の入口に転がっている脱ぎ捨てたヒールを履き、あたしはホテルの部屋の扉を開けた。
そして、1歩踏み出したあと、くるりと向き直り、もう一度部屋へと戻る。
そして、自分のカバンの中からペンとメモ帳を取り出し、1行だけ書き記すと、
ベッド横のサイドテーブルに1万円札と一緒にそのメモを置いて、再び部屋を出た。
『昨夜はありがとうございました。部屋代です。』
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ラブ多めの新作をお願いします!とコメント多数頂いておりましたが、大変遅くなりました。そして、こんな物が出来上がりました笑
誰か私を殴ってくださいまし。
