不埒な彼氏 26

不埒な彼氏

だいぶ最近ではキスにも慣れてきた。
そんなあたしを分かってなのか、道明寺のキスは日に日に深くなるばかり。
でも、こんな風に突然、性急に、しかも、
服の中にまで手を入れられて求められるのは初めてで。

でも、道明寺の吐息や手の動きがあたしを痺れさせるかのようにガチガチな体を溶かしていく。
この人にだったら、何をされてもいい。
この人とだったら、怖くない。

あたしの体を易々と抱き上げて玄関からベッドへと移動する道明寺。
ベッドにあたしを下ろすと、すぐにあたしの首筋に顔を埋めてくる。

もう用をなさなくなったブラジャーの上から胸を刺激されて、恥ずかしくて咄嗟に両腕で顔を隠したあたしに、
「どうした?……嫌か?」
と、心配そうに聞く道明寺。

「……違う。………電気消して、」
それだけ言うのがやっと。

電気を消してくれた道明寺は、スーツの上着を脱ぎ捨て、ネクタイを緩めそれを首から引き抜いた。
片手で器用にワイシャツのボタンを外していく道明寺が、見とれるほどかっこよくて、ボォーと見つめていると、そんなあたしに小さくクスッと笑ったあと、今度は容赦なくあたしを攻め立てる。

全身を余すことなく触れられる恥ずかしさも、
長い指であたしの秘部へと入り込んできたときの痛みも、
道明寺と同じリズムで揺らされる少しの快感も、すべてが初めてで、全部道明寺に委ねるしかないあたしとは正反対に、
あたしを包み込むようにゆっくりと体を揺らす道明寺がすごく余裕に見えて、
『道明寺は誰かとこういう事、したことあるんだろうな。』
なんて、不覚にも泣きそうになったりして。

そんなあたしに、
「痛いか?」
と、聞く道明寺。

「……大丈夫。」

「辛いなら、ここまでにするか?」

やっと痛みをこらえて道明寺のものを受け入れたのに、途中でやめるなんて嫌。
それに、……他の人と同じようにちゃんとあたしもあんたとしたい。

そう思うあたしの耳元で道明寺が言った。
「ごめんな、……優しくするから、もう少しだけこのままでいいか?」

「……うん。」

「初めてだから加減がわかんねぇ。
無理だと思ったら言えよ。」

その言葉にあたしは閉じていた目を開いて道明寺を見た。

「……ど……した?」
道明寺も揺らしてた体を止めあたしを見つめ返す。

「……道明寺も、……初めてなの?」

「あ?」

「こういうこと……あんたも、」

「当たりめぇだろっ。」

こんな体制のまま喧嘩するなんてそれこそあたしたちらしいって言えばそうなんだけど……。

「おまえ、どんな勘違いしてんだよ。」

「だって!……道明寺すごい余裕で、あたしだけテンパってるみたいで……。
それに、……離れてた期間にもしかしてそういう人でもいたのかもって……ンッ……やっ……」

急に動きを再開する道明寺。
下腹部に甘い刺激がズクンと響く。

「おまえ、まだ分かんねぇの?」

「やっ………ん………」

「おまえのことが好きだって気持ちは一度もぶれたことなんてねぇって言ったよな俺。
おまえとしたくてどれだけ我慢したと思ってんだよ。
いい加減、分かれバカ。」

甘く響くその言葉は、あたしの脳も体もトロトロに蕩けさせていく。
さっきよりも確実に奥へ奥へ入ってくる道明寺は、たぶんこれでもまだまだ抑えてくれてるんだろうけど、
次第にあたしの方が限界。
痛みが和らいできたと同時に、感じたこともない感覚に襲われそうになり、
無意識に「ダメ……ダメ」と呟くあたし。
それでも止まない痺れるような律動はあたしの中を刺激して、咄嗟に道明寺の体に抱き付いた瞬間、
「イクッ」と道明寺の小さな声が聞こえた。

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