VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス おまけ 3年後 「いよいよ、今日から本当の妹になるのね、つくしちゃん!」 そう言って、思いっきりあたしを抱きしめる椿さん。そう、今日からこの人があたしの本当の義姉になるのだ。 「姉ちゃん、つくしを離せ。苦しがってるだろ。」 ... 2020.08.29 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 34(最終話) ロスの早朝。さすが大都会だけあって、こんな早くから開いているカフェにも客が少なくない。 オープンテラスもあるこのカフェ。そのテラスには目もくれず、店の一番奥にあるテーブルについた俺は、店の若い店員と親しげに話す牧野をじっと見つめる。... 2020.08.29 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 33 ロスへの出発の日。空港まで送ると牧野には言ってある。 ここ数日の牧野は想像以上に可愛かった。俺もロスに行くと言えば喜んでくれるだろうとは思ったが、俺と離れることにすげー寂しそうに、甘えてくるこいつが無茶苦茶レアで、真実を言わないまま... 2020.08.28 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 32 ここ最近、牧野の様子がおかしかった。何かを考えている素振りで、俺といてもソワソワしてる。どうかしたのかと聞こうと思った矢先、 こいつの口からとんでもない言葉が飛び出した。「道明寺、……あたし留学する。」 思っても見なかった言葉... 2020.08.27 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 31 1ヶ月なんてあっという間で、とうとう明日、出発の日。 西門さんが旅立つあたしのためにパーティーまで開いてくれて、出発前日まで慌ただしい毎日だった。 パーティーが終わって門限ギリギリに寮に帰って来たあたしと道明寺は、別れるのが名... 2020.08.27 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 30 「道明寺、あのね、……あたし…………留学する。」 いつものように門限を過ぎたあと、共有スペースで仕事から帰ってきた道明寺にそう打ち明けた。 「あ?留学?」 「……うん。」 みるみる顔色が険しくなる道明寺に、前から留... 2020.08.26 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 29 理事長に呼ばれて、緊張しながら理事長室へと行くと、そこには想像に反して穏やかな表情の理事長がいた。 「そこに座って。」指し示されたソファに座る。 さっきまで、同じベッドで道明寺と過ごしていたことを考えると、まともに理事長の顔が... 2020.08.25 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 28 「道明寺、……あっち向いてよ。」 「やだ。」 「………それなら、少し離れて。」 「無理。」 昨夜、あたしたちは……外泊した。道明寺と一緒に一夜を過ごすことに、緊張と嬉しさと、その他もろもろの理由でなかなか寝かせて貰... 2020.08.25 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 27 『道明寺の……好きにして。』 心底惚れてる女に、こんな台詞を言われて、我慢できるやつがいるんだろうか。 牧野の柔かい胸の先端が少しずつ固くなってきて、堪らずにそれを口に含むと、 「……ん……やっ……道明寺」と逃げるこいつ... 2020.08.24 VOICE〜ボイス
VOICE〜ボイス VOICE〜ボイス 26 ジャー……室内に水音が響き渡る。 「先に入ってるから、あとで来て。」 あたしは道明寺にそう言って逃げるようにバスルームに入った。大きな鏡の前でペタンと座り込む。 あたしがお願いして、こんなホテルに来た。部屋も恥ずかしいか... 2020.08.23 VOICE〜ボイス