愛するということは、ここまで人をいとおしく想えることなんだと、俺は初めて知った。
俺の腕の中で、しっとりと汗ばんだ体を縮こませ、情事の後の乱れた息を整えている牧野を見て俺はそう思う。
すげー細くて、すげー小さいのに、
想像以上に柔らかい牧野の体。
恥ずかしがる牧野を上にして、下から突き上げてやると、胸の膨らみが厭らしく揺れた。
何度も想像して、何度も夢にまで見たその光景は、現実に経験すると比べ物にならねぇほど刺激的すぎてバカみたいに頭がクラクラした。
「大丈夫か?」
乱れた息が少し落ち着いた牧野にそう言うと、
「……うん。」
と小さく頷く。
和洋室のさほどでかくないベッドに二人で密着して横になっている俺たち。
そのベッドのシーツは、手で触れば分かるほど牧野の愛液で濡れている。
牧野の感じるスポットはなんとなく掴めた。
あまり深く指を入れず、上部のざらついた部分を刺激してやると、抑えてた声が漏れ、ぐちょぐちょと愛液が溢れ出してきた。
ダメダメと頭を振るこいつが可愛くて、更にいじめてやる。
すると、ギュット俺の指を締め付けて、イッた。
濡れたシーツを触りながらさっきまでの情事を思い出していると、
「ごめん。」
と終わったあと初めて俺に目を合わせてこいつが言う。
「何がだよ。」
「……シーツ。
道明寺、むこうで寝る?」
そう言ってもうひとつのベッドを指差すこいつ。
「バカじゃねーの。なんで別々に寝なきゃなんねーんだよ。」
「だって…………」
「それに……、むこうに移ってもまた同じだろ。
俺はこのままおとなしくなんて寝れねぇ。
一回で満足したと思ってんのかよ。」
ここまで我慢させたんだから、やっと巡ってきたチャンスを無駄にするか。
やっと汗も引いて落ち着いてきた牧野の体を仰向けにし、胸に顔を近付けていく。
まだ硬く立ち上がっている乳首を口に含むと
「んっ……」
と小さく牧野が鳴く。
それが嬉しくて、体に手を這わせると、汗が引いたからかひんやりとしている牧野の背中。
「寒いか?」
「ううん、大丈夫。」
そう言いながらも、俺に体をくっつけてくる牧野の体が冷たい。
「おまえの体、冷えてきてるな。
……風呂、入るか?」
「え?」
「露天風呂、すげー景色いいぞ。」
イヤだ、無理、バカっ、
そう暴れる牧野を抱えて部屋の外の露天風呂に強引に連れてきた。
「もうっ、くっつきすぎっ!」
「風呂が狭いからしょーがねーんだよ。」
俺の足の間にこいつを座らせてうしろから抱きしめる。
俺が女とこういうことをするときが来るなんて想像もしなかった。
実際してみると、すげー幸せ。
満月ではねぇけど、月明かりの下で好きな女を抱きしめている。
それだけでも十分なのに、徐々に手が厭らしく動き出す。
左手で牧野の胸を揉み、右手で足を大きく開かせていく。
「道明寺っ……!」
「牧野、脚立てて。」
「ダメっ、……あたし無理。」
「すぐに無理じゃなくなる。」
それ以上、牧野に何も言わせねぇようにキスで口を塞ぎ、中指をゆっくり中へ忍び込ませていく。
初めて中に指を入れた一回目よりもだいぶ柔らかくなっていて、人差し指も同時に飲み込ませていくとトロトロと液体が溢れ出してきた。
うしろから抱いていた牧野の体を俺の方に向かせ、ゆっくりと俺の腰の上に沈ませていくと、風呂のお湯を掻き分けて、俺の先端が牧野の中に包まれていく。
堪らない快感に声が漏れそうになる。
そんな俺と同じなのか、牧野も小さく声を漏らしたあと、自分の口に手を当てた。
「西田がここの隣の部屋にいるから、声聞こえてるかもしれねーな。」
「っ!道明寺、お願い。
部屋に入ろう。」
繋がれたまま潤んだ目でそうお願いしてくるこいつは、そのお願いが逆効果だとは分かっていない。
さっきよりも激しく腰を振ってやると、俺の首に腕を絡め顔を埋めてくる。
「すげーきもちぃ。」
「もう……無理。」
揺らされながらまだそう呟くこいつに、
俺は笑いながら言ってやる。
「無理じゃねぇ。
すぐに気持ちよくさせてやる。」
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