不埒な彼氏 25

不埒な彼氏
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牧野と本気の付き合いをしてみて分かったことは、スゲー忍耐力が必要だっつーこと。
今までは、迂闊にこいつに手を出しちゃいけねぇと自分を叱咤してキツかったが、今はそれ以上。

手を出してもいい関係に変わったとはいえ、ガツガツし過ぎて逃げられたくねーし、でも二人でいれば触れずにはいられねーし。

「晴れてラブラブバカップルになったはずなのに、浮かねぇ顔してどうした司?」

「うるせー、バカップルが余計なんだよ。」

「恋愛相談なら俺らに任せろ。」

相変わらず茶化した口調なのは変わりねぇけど、俺と牧野のことを心配してるんだろうお祭りコンビ。

「相談なんてねーよ。」

「なら、うまくいってんだな?ほんとだな?
勤労処女からようやく脱出したか牧野も。」
そう言って笑うこいつらに、

「…………してねー。」
思わずそう呟く俺。

そんな俺に、顔を見合わせてため息を付きながら
「どうしたら、おまえらみたくモタモタ出来んだよ。」
と、呆れ顔の総二郎が言う。

「俺だって!……聞きてぇよ。
うまい具合にタイミングが掴めねぇし、二人でどこかにいきたくてもそんな時間がねぇ。
ガツガツし過ぎて、それだけが目的みてぇに思われるのもしゃくだし、だからって理性は言うこと聞かねーし。」

「……苦労するなおまえも。」
「牧野に男の機微を察しろなんて、高度過ぎるしな。」

可哀想な目で俺を見るな。
おまえらにとっては朝飯前の行為でも、俺にとっては甘美すぎるご褒美なんだよ。
最近は、二人でいると堪らずキスを仕掛ける俺。
それに、一生懸命応えてくれてるあいつがすげー可愛くて、更に欲求は加速する。
でも、先に進もうとするとガチガチに固くなる牧野。
だから、あいつがいいと思うまで待つつもりだ。

そう自分に言い聞かせたつもりなのに…………、


久々に夜の会食で日本酒を呑んだ。
体に不調がない限り、どんな酒にもほとんど酔わねぇ俺も、日本酒だけには弱い。

いつもより少し火照る体で個室を出ると、携帯で牧野に電話する。

「もしもし、俺だ。」

「どうしたの?」

「今、仕事が終わった。
これからそっちに行ってもいいか?」

「道明寺、飲んだの?」

「ああ、少し。」

たぶん、こいつ以外なら気付かねぇと思うほどの変化でも牧野は声だけですぐに分かるらしい。

今までもすげー呑んだ日や、日本酒で悪酔いしそうな日は牧野のマンションに駆け込んでいた。
邸に帰るより、近いから……
っていうのは、表面上の理由で、
…………飲めばあいつに会いたくなる。
電話だけじゃ足りなくて、マンションに押し掛けたことも多々。

「30分でそっちに行く。」

「ん、わかった。」

正面から牧野と付き合うようになって、
理由を付けなくても、
『おまえに会いたくなった。』
と、素直に会いに行ける関係が堪らなく嬉しい。

ピンポーンとマンションのベルを鳴らすと、パタパタと足音が聞こえ確認もせずに開くドア。
風呂に入ったからか、いつもはしない髪をアップにさせてうなじが色っぽい。

『こいつがいいと思うまで待つ』
なんてかっこいいこと言っておきながら、実際牧野を目の前にすると理性なんてすぐにガタガタと崩れ落ち、エサに食い付く猛獣なみ。

先にリビングへと歩いていく牧野の腕を掴み引き寄せると、玄関の壁に追い詰め限界とばかりにキスをする。

「ど……みょーじっ。……ンッ……」

「牧野、……口開けて。」

「ンッ……クチュ……」

狭い玄関の静かな空間に、
クチュ……ピチャ……クチュ…………と、堪らない音が鳴り響く。
いつまでも続く俺の執拗なキスに、牧野がズルズルと腰が砕けその場に座り込むが、そんな牧野に合わせるように俺も座り込み、それでも唇は繋がったまま。

「……酔っぱら……い……クチュ……」

「おまえに触ったら……クチュ……酔いも吹っ飛んだ。」
キスの合間に抗議してくる牧野の服の裾から手を差し入れて直に背中をまさぐると、細い体からは想像もできないほど柔らかくてあったかい。
細いブラの紐を肩からすべり落とし、手を前に移動させると、ブラからこぼれ落ちた柔らかい膨らみが俺の手の中におさまる。

完全に力の抜けた牧野の体は、俺の強引さに負けたのか、観念したのか、いつものようにガチガチに固くない。

「いつもみたく暴れないのかよ。」

「……暴れてもいいの?」

逃げ出すなら今のうちだぞ。
そう最後の隙を与えてやろうと思ったが、

結局俺の口から出たのは、
「牧野、……ダメか?」
と、逃げを許さない言葉。
ほんの数ミリ唇を離してそう聞くと、
少しの間のあと、答えの代わりに俺のスーツの襟をギュット握るこいつ。

それを確認した俺は、その牧野の手を俺の首に絡ませると、体を抱き抱えベッドへと移動した。

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