小話 (夜の侵入者)

小話
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久しぶりの小話です。
今年もたくさんの方にご訪問頂きました。
感謝を込めて、甘いお話を…。

…………………

邸にある俺のベッドよりもワンサイズ小さなベッド。
そこに足を伸ばして座り、パソコンをカタカタと操作すること2時間。
ようやく、部屋の鍵穴に鍵が差し込まれる音がして、俺は顔を上げた。

ここは、牧野が暮らすマンション。
俺たちはもう付き合って6年目。
仕事がない週末は2人でこの部屋で過ごすことが多いけれど、今日は俺一人。

牧野は、今日は滋と桜子と夕方から遊びに出かけている。
一年前に結婚した滋と、美容雑誌の編集長としてバリバリ働いている桜子とは相変わらず仲が良い。

半年前に妊娠が分かった滋はようやく安定期に入り、久しぶりに3人で食事に行くことが決まった。
店の名前を聞くと、美味しいワインが飲めることで有名な店。

「帰りは迎えに行ってやるから電話しろよ。」
牧野にそう言ってやると、

「タクシーで帰るから大丈夫。」
と、笑ってやがる。

大丈夫なんかじゃねーよ。
酔ったおまえを、どこの誰だか知らねぇドライバーに預けるなんてごめんだ。

牧野に言っても聞かねぇなら、滋に釘をさしておくしかない。
そう思って、滋に今日朝イチで電話した。

「おまえ、今日の夜牧野と会うんだろ?」

「そーだけど?」

「帰りは何時でも構わねーから、必ず俺に電話させろ。」

「相変わらず、過保護な彼氏だわね。」

「うるせぇ。
どうせ呑むんだろ?なら、俺の迎えが絶対条件だからな。」

「まったく、はいはい、わかりました。
安心して。一応あたしも妊婦なんで呑まないし、うちの運転手が迎えにくる予定なの。
だから、溺愛中の彼女さんもうちの車に乗せてちゃんと送り届ける予定だから、彼氏さんはお家でネンネして待っててね。」

呆れたようにそう言って切れた電話。
過保護なのも、溺愛中なのも間違いないから否定はしない。

そうして夕方から出かけていった牧野。
俺は特にすることもなく邸のジムで身体を動かしたり、最新の映画をシアターで観たりして過ごしていたが、夜10時ごろに桜子から画像が送られてきた。

楽しそうに笑いながらピースサインをする牧野。
その手にはグラスが握られ、頬はほんのり赤く染まっている。
大河原家の車で送ってもらえるとは分かっていても、牧野の酔った画像を見ればじっとしていられない。

俺は邸を出て、牧野の部屋へ向かった。
そして、牧野のベッドの上でパソコンを開き仕事をしながら待つこと2時間。
ようやく帰ってきた。

鍵を開けて部屋に入り、リビングまで歩いてくる牧野は、珍しく鼻歌なんて歌ってやがる。
相当楽しい夜だったんだろう。

リビングの明かりは消したまま、ベッドルームにいた俺。
そんなベッドルームにいる俺には気付かずに、リビングの小さなスタンドライトを付けた後、牧野はソファにクタッと座り込んだ。
その様子を俺は半分開いたベッドルームの扉から見ていた。

座り込んだ牧野は、目を閉じている。
そのままソファで眠り込んだら大変だ…俺はそう思ってベッドから立ち上がり、リビングへ行く扉を開けようとしたが……
その手を止めて、扉の前で立ち止まった。

牧野が目を開けて、動き出したからだ。
スタンドライトの薄暗い部屋で、ソファに座りながら、
着ていたブラウスのボタンを一つずつはずし始めた。

そして、もどかしい手つきでボタンを外した後ブラウスを脱ぐと、濃い紫色のブラジャーに包まれた形のいい胸が現れた。

それだけでゾクゾクと身体が疼く俺。

牧野はそのまま俺には気付かずに、肩までの髪を無造作に束ねるとゴムで一つにまとめた。
綺麗な首筋と細い肩のライン。

次に座ったままスカートを少しまくし上げ、ストッキングを脱ぎ始めた。
白い太ももが露わになり、ブラジャーからは今にも胸が溢れ出そうになっている。
そして、素足になると、バスルームの方へ歩いて行った。

そろそろ声をかけようか?
それとも、裸になってベッドまで来るのをこのまま見ていようか?

そんなイタズラ心も出てきた俺の耳に、また牧野の鼻歌と水の音が流れてきた。
どうやら顔を洗って歯を磨いているようだ。

もう少し待てば、ベッドに来るだろう。
そう思った俺は、ベッドルームの明かりを消して、ベッドの中で待つ選択をすることにした。

水の音が消え、リビングのスタンドライトの明かりが消えた。
そして、月明かりが少し入るベッドルームへ牧野が入ってきた。

その姿はスカートも取り払われ、ブラジャーとパンティーだけ。
本人は満足していないらしいけど、十分に女らしくて魅力的な…いや、かなり俺的にはエロい牧野の身体。

そんなこいつが目の前で下着姿なのに、発情しないわけがない。
パジャマに着替えようとしているのか、クローゼットの扉を開けた牧野は、クローゼットの小さな明かりの下、唯一身につけているブラジャーのホックを外し肩からするりと床に落とす。

上向きにツンとハリのある胸と乳首。
堪らなくなった俺は、ようやく小さくこいつを呼んだ。

「牧野。」

「ぎゃぁっ!!」

案の定、いや、想像以上に驚いて、
目を丸くする牧野。

「ど、どうみょーじっ!」

「おかえり。」

「おかえりじゃないっつーの、」

そう言った後、自分の姿に気付いて、慌ててパジャマで身体を隠すこいつ。
でも、もう遅い。

完全にスイッチが入った俺は、ベッドから出ると牧野の側まで行き、容赦なくその胸に顔を近付ける。

硬く立ち上がった乳首。
口に含みコロコロと転がすと、
「ぃやぁ…」
と、牧野から甘い声が漏れる。

「楽しかったか?」

「いつ来たの?」

「どんだけ呑んだ?」

「シャワー入ってないから…」

噛み合わない俺たちの会話。
その間も、俺の攻撃は緩まない。

パンティーを少しだけずらし、ぬるっと湿った場所へ中指を差し入れる。
それだけで、堪らなくシタくなって、自分の硬くなったものを牧野の身体に擦り付ける。

「エロい…」

「…どっちがよ。」

「おまえが。」

何も身につけていない牧野と、
何も脱いでいない俺。
どっちが勝つかなんて歴然だろ。

ベッドの上に牧野を連れ込む。そして中指を更に深く挿し入れかき混ぜると、愛液が指を伝う。
だいぶ酔ってるのだろう。
いつもより身体が熱くて、感じやすい。

「牧野、ゴムどこ?」

いつもは自分で持っているゴムも、慌てて出てきたから持ち合わせていない。
この部屋にも置いてあるのは確かだが、どこにしまっているのか分からない。

「…んー」
酔ってるからか、俺の中指が動くからか、すぐに答えられない牧野に、

「早く答えねーと、そのまま挿れるぞ。」
と、甘く言ってやる。

赤い顔をした牧野がベッド脇の棚の一番下を指さした。
開くと、俺が買ったゴムの箱がある。
そこから、無造作に3枚ほど掴んで取ると、俺はその一枚を素早く開けた。

………

「いつ来たの?」

「10時過ぎ。」

1枚目のゴムはあっという間に役目を終えた。
そして、今、
2枚目のゴムを付け繋がったままの俺たちは、
ようやくゆっくりと愛を確かめ合いながら会話をする。

一度イッた俺は少し余裕が出てきたけれど、それでも牧野の中はものすごく気持ちがよくて、気を緩めるとすぐにイキそうになる。

「楽しかったか?」

「うん。」

「滋は?」

「赤ちゃんがいるせいか、凄い食欲があって困るって。
お酒が飲めないのが辛そうだったけど。」

そう話す牧野の身体を持ち上げ、俺の膝に座らせる。
下から突き上げるように牧野の身体を揺らすと、俺に抱きついて甘く鳴くこいつ。

「牧野。」

「…ん?」

「いつでも呑みに行っていーぞ。」

「はぁ?どうしたのよ急に。」

いつもは呑みに行くことを渋る俺からこんな言葉が出て怪訝な顔をする牧野に言ってやる。

「来年の今頃はもう呑みに行けねぇかもしれないからな。」

「ん?」

「おまえも滋みたいに、妊娠中かもだろ?」

半年後には籍を入れる俺たち。
順調にいけば、2世が出来るのも遠い話ではない。

もう一度牧野の身体をベッドに寝かせ、赤く火照った頬を撫でた後、口を薄く開けさせ舌を絡ませる。
そろそろ、2枚目のゴムも限界だ。

その時、
「どぉーみょーじ。」
と、口内を犯され中の牧野が呟いた。

「ん?」

真上から見下ろす俺に、ニコッと笑いながらこいつが言う。

「そうなったら、滋さんの子と歳も近いから、一緒に遊ばせようかな。」

「あ?」

「楽しみぃー。
滋さんのところが男の子だから、もしもうちの子が女の子だったら、将来付き合ったりして。」

嬉しそうにそう話すこいつの頬を、今度はつねりながら言ってやる。

「やめろ。
想像しただけで鳥肌が立つだろ、バカ。」

もしかしたら、俺たちには恐ろしい未来が待っているかもしれない。

FIN

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