総務課の牧野さん 25

総務課の牧野さん
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体を重ねるようになってから初めてかもしれない。
終わってから…………こいつが眠っていない。

はじめての時も、2度目の時も、吸い込まれるように眠ったこいつ。
酒が入ってたのもあって甘いピロトークなんてする暇もなく……今こうして少し乱れた息をしながら俺の腕枕で体を寄せてる状態は夢のよう。

「明日から、またスカーフだな。」

「え?」

首に残る赤い痕を指でなぞってやる。

「もうっ、……。」

「マーキング。
2週間側にいれねぇから、これぐらいさせろよ。」

「完全に冷めたな。」
テーブルに並べられたルームサービスの料理をつまみながら言う俺に、

「冷めてもおいしい。」
そう言って上手そうに食っている。

甘いピロトークを堪能した後、どちらともなく腹の虫が鳴り、そういえばルームサービスを頼んでいたことに今更ながら気付く。
場所を移動してソファに二人で並んで座りながら、遅めの夕食になった。

「そういえば、弟の飯はよかったのか?」

「ん、用意してきたから大丈夫。」

「何?」

「何ってなに?」

「今日の飯。」

「あー、親子丼です。」

「親子丼?なんだよそれ、親子じゃねーじゃん、姉弟だろっおまえら。」

「ぶっ……ほんとっ。
この年で親子丼の知らない日本人は支社長くらい。」

そう言って笑うこいつは、俺用に作らせた丈の長いバスローブを着て、ソファに体育座りをしながら小動物のようにモゴモゴ食ってる。

さっきまでの女の顔をしたこいつもすげーいいけど、今みたいに、無邪気に笑うこいつもいい。

こんな風に、他の男の前でも二つの顔を見せてきたのか……。
何人のやつがそんなこいつを見てきたのか……。
そう思うと、胸が痛くなる。

体を重ねて思うことは、願望でもなんでもなく、
男にあんまり慣れてねーんじゃないかと思う。
俺に触れてくる手付きがぎこちなかったり、今日も、バックに体位を変えさせようとしたとき、
「え、……そんなの無理。」
って、たぶんはじめてだったらしく、軽く拒否された。

けど、……続けたけどな。
こいつがはじめてなら、そのはじめての男になりてぇし、俺だってはじめてだからそのはじめてをこいつとしたい。

隣でオレンジジュースを飲むこいつに、何も言わずキスをする。
「おまえ、オレンジジュースの味する。」

「……ん、……だって飲んでるもん。」
二人でいるときだけ発動するタメ口がまた可愛い。

「なぁ、今まで付き合ってきたやつってどんなやつ?」
なんの前振りもなく聞く俺に、ゲホゲホとむせるこいつ。

「な、何っ?」

「だから、前の彼氏ってどんなやつだ?」

「はぁ?……そんなこと聞くかな普通。」

「俺は知りてぇ。」

「…………言わない。」

「年上か?……どれぐらい付き合った?」

「…………知らない。」

「いつ別れた?……おまえから言ったのか?」

「だから、なんでそんなこと聞くの?」

「…………知りてぇじゃん。」

「言わない。」

「気になんだよ。
………おまえがどんなやつと付き合って、
そいつになんて呼ばれてて、
おまえもそいつをなんて呼んでたのかとか、
いつどんなデートして、どんなプレゼント貰ったのかとか
…………どんな風に笑って、どんな風に怒ったのかとか。
そして、…………そいつにどんな風に……
……抱かれたのか、……とか。
あぁーーっ、もうすげー情けねぇ。
考えたってしょーがねぇって分かってるけど、
すげー腹立つんだよっ。
会ったこともねぇ奴に、すげー嫉妬してる。」

自分で口に出してみると、改めて馬鹿なことを言ってる自覚はあるだけに、恥ずかしくなって自分の頭をワシャワシャかき混ぜる。
そんな俺の行動に、隣に座るこいつは、クスッと笑い、

「大バカ」と小さく呟いた。

結局、教えてくれねぇのかよ……と思って拗ねる俺に、
ぶっきらぼうに、
「今のは『好き』に変換するとこですから。」
そう言って、オレンジジュースを飲んだ。

『大バカ』を『好き』に変換。
『大好き』ってことか?
チラッとこいつに視線を移すと、ストローを口にくわえたまま、とぼけた顔してやがる。

お仕置きだ。

「なぁ、このままここでもう一回ってあり?」

「えっ?」

「第2ラウンド。」

にやっとしながら言う俺に、一気に赤くなるこいつ。
お互いバスローブの下はほとんど裸のまま。
返事を待たずにジリジリと詰め寄る俺に、

「さっきしたばっかり。」
と逃げるこいつ。

「あれだけじゃ、足りねぇよ。」
実際、俺の下半身はもう準備が出来てる。
今すぐにでも……。

逃げるこいつをソファに押し倒し、バスローブの紐を解くと、白い肌が露になる。
着けてるのは、小さなパンティだけ。
軽い抵抗を抑えてそれさえも素早く脱がせると、
両腕を頭の上で固定し、柔らかい膨らみへと舌を這わせる。

「支社長っ、……んっ……電気……」

明るい室内のなか、肌を触られていく羞恥心からか、赤く染まるこいつの顔が俺を更に煽り、俺は徐々に顔を下へと進ませる。
明るい中で足を開かせ、指を差し入れ、舌で舐めあげる。

「あっ……ん…………やっ……」

自分でも呆れるほど、……エロい。
けど、もっと……したい。

こんな明るい部屋で、
腕を拘束して胸を舐めあげ、
両足を開かせ指でかき回し、
ねっとりするほど舌でトロトロに解かしたあと、今日はじめてのはずの後ろから何度も突いた。

快感と幸福で頭がおかしくなりそうだ。

3度目の正直。
朝目覚めた俺の隣にはぐっすり眠るこいつの姿。
今日は、逃げなかったんだな。
……っつーか、逃げる体力を奪うほど、限界まで抱いた。

「2週間、お利口にしてろよ。」
俺はそう呟いて眠るこいつを抱き寄せた。

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