総務課の牧野さん 24

総務課の牧野さん
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支社長の車に乗せられて連れてこられたのは、
意外にもメープルホテルだった。

「あー、俺の家に連れていきてぇとこだけど、色々とな……」

「色々と……?」

「ああ。」
そう言って渋い顔をする支社長。
あー、そうか。
彼女でもないのに家に行くのはまずいのか……
そう思ったあたしの心を読んだかのように、

「ちげーよ、変な誤解すんなよ。
家には昔からいる使用人のババァがいて、俺の行動にうるせーんだよ。
おまえを連れて行ったら、たぶん喜んで根掘り葉掘り聞かれると思うから……。
今日は誰にも邪魔されたくねぇし。」
そう言ってあたしの耳を一撫でした。

はじめて入るメープルホテルのスイート。
足がすくむほど豪華で、それでいてすごく落ち着く空間。
そこを支社長は第2のプライベートルームとして使っているらしく、クローゼットには見慣れたスーツが数着並んでいた。

部屋に入ったとたん、急に恥ずかしさが込み上げてくる。
勢いで来ちゃったけど、このあとすることはきっと…………。

そんなことを考えて固まっているあたしに、
クスッと笑った支社長が、
「飯まだ食ってねーんだろ?
今、ルームサービス頼むから座ってろ。」
そう言ってソファを指差した。

言われた通りソファに座りながら、電話でルームサービスを頼んでる支社長を見ていると、受話器を置いた支社長があたしのとなりに近付いてきて座る。

「すげーおまえ恐い顔してる。」

「へぇ?」

「ここに付いてきて後悔してんだろ。」

「……違うっ、そんな……」

「帰りたくなったか?」

「ううん。」
ブンブンと頭を振って否定する。

「ふっ……よかった。
帰りたいって言っても帰してやれそうにねーから。」
言ってる言葉は俺様だけど、その表情もあたしを抱き寄せる手も重なる唇も、どれもが優しく触れてくる。

軽く重なる唇。
輪郭を確かめるようになぞられていく。
いつもならもう深くなるキスも今日はゆっくりと優しく落とされていく。

この人の癖なのか、それとも意図的なのか、最近はふとした合間にあたしの耳を触ってくる。
会話の途中に、別れ際、キスの最中に。
触られて気付く。
あたしは耳が弱い。

今も支社長の長い指であたしの耳は器用に愛撫されていく。
さっきまでの緊張がとけて、体から力が抜けていくのが自分でもわかる。
それを支社長も感じたのか、さっきまでのキスが徐々に深くなり、耳への愛撫が胸へと移ろうとしたとき、

「支社長っ……シャワー借りてもいいですか。」
なんとか、それだけは言うことが出来たが、

「んー、無理。」
と、あたしの首に舌を這わせながら、即効拒否するこの人。

「えっ、……んっ……待って……シャワーだけ」

「止まんない。」

「んっ……支社長っ。」
器用に右手であたしのブラウスのボタンを外しながら、左手ではもう太ももを撫でている。
そして、その手が下着に触れたとき、もう一度お願いしてみる。

「シャワーだけ、……ダメですか。」
自分でも、甘い声が出た自覚はある。
だって、色々と刺激されながらだから、しょうがないと。

そんなあたしに、
「今のはズルいだろ。」
そう言って顔を上げた支社長は、ソファからあたしを横抱きに抱え、バスルームへと移動した。


俺だってそうするつもりだった。
ルームサービスで頼んだ飯を食って、お互いシャワーに入ってから…………そう思ってたはずなのに。
一度こいつに触れたら止まらねぇ。

「シャワーに……」
とお願いするこいつの服を脱がせ、太ももをさわり、下着の上から敏感なところに触れたとき、
もう一度甘い声でお願いされた。
「シャワーだけ、……ダメですか。」

願いは聞いてやりてぇけど、おまえに触っていたい。
俺は迷わずこいつを抱き抱えてシャワーへと向かった。

「あっ……んっ…………くちゅくちゅ……」

「すげー可愛い。」

シャワーのお湯がこいつの体を滴り落ちていく。
形のいい上向きの胸を通り、お臍、そしてトロトロに柔らかくなった秘部。
そこにはもうすでに俺の指がしっかりと埋め込まれてて、ゆっくり出し入れされている。

もう片方の手で砕けそうになる腰を押さえてやり、唇は固く主張した胸の頂へ。
「……はぁ……くちゅ……んっ……」

堪える甘い声がバスルームに響く度に、俺の体も限界を超え、先から少しづつ溢れ出してくるのが分かる。
挿れたい。
でも、ここではまずい。
こんなことになると思ってなかったから、バスルームにまでゴムの用意はない。

なけなしの理性でそう考えながら、ベッドへと移動しようと思った時、俺の限界まで膨らんだそれに、こいつが触れてきた。

「っ!……」
触れられた快感で体がビクッと反応する。

「ごめんっ。痛かった?」
シャワーの湯気のなか、上目使いにそう聞いてくるこいつ。

「ちげーよ。……んっ……ヤバイだろ。」

「あたしばっかりズルい。」
こんなときでも、負けず嫌いのこいつは、甘い顔で俺を睨みながら、手を優しく上下していく。
その手つきのぎこちなさで、そういうことに慣れてないのは分かるし、真っ赤になって目線を合わせねぇところも堪んなくて、
もういろんな意味で限界だろ。

「それ以上は……ヤバイって。
……んっ……ゴムねーからベッドに行くぞ。」

頭も体も限界まで膨らんだ俺は、バスタオルを腰に巻き付け、こいつにはバスローブをきせた。
そして、ベッドへ行こうとした時、
こいつの後ろ姿を見て、
なぜだか、脳裏に懐かしさが込み上げてきた。

濡れた髪、白いバスローブ、後ろから見る顔の角度。
…………まさかな。

一瞬だけ脳裏をかすめた懐かしさは、
すぐに、そのあとのこいつとの甘い時間に、
流されていった。

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