無敵 18

無敵
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「本当に、作り物みたいに星が綺麗。」

車に戻ってからも空を見上げて牧野がそう呟く。
確かに、今日の星はまるでプラネタリウムのように空全体に輝いている。

「朝日も綺麗なんでしょ?」

「ああ。」

「ここに住んだら、朝が楽しみになるね。」

嬉しそうにそう言う牧野に、今思いついた事を言う。

「今日、見ていくか?」

「え?」

「このまま車で過ごして、朝日を見てから帰ろうぜ。」

「車で?」

「ああ。仮眠するには充分だろ?」

かなり広い俺の車の後部座席。
特注で作らせた革張りのシートは、リクライニングチェアになっていて、仮眠するにも問題ねえくらい快適だ。
確か、足元にはブランケットも備わっているはず。

「ここで、寝れるの?」

「ああ、試してみるか?」

驚いている牧野の手を引き、後部座席へ移動する。
リクライニングチェアを半分ほど倒すと、ちょうど夜空が綺麗に目に入る。

「凄い、プラネタリウムみたい。」

そう言ってはしゃぐ牧野にブランケットをかけてやり、
「あと5時間もすれば、朝日が昇るのを見れる。」
と言って頭を優しく撫でてやる。



車のスピーカーから流れる音楽。
空には満点の星。
隣には愛する女。

ブランケットに包まれて目を閉じる牧野の頭に軽くキスをすると、くすぐったそうに首をすくめる。

「起きてるのか?」

「…うん。」

眠ったかと思った牧野が小さく答える。

「寒くねぇ?」

「大丈夫。」

「もっとこっちに来いよ。」

もうこれ以上近づけないという所までいるのに、それでもまだ距離を縮めたい。

ぎゅーっとこいつの身体を抱きしめると、
「バカ…苦しい。」
と、甘い抗議。

その甘さが愛しくて、もう一度力を入れると、
「ほんとに死ぬって…」
と、目を開けて俺を見上げる。

堪らずにその唇にチュッと軽くキスをする。
記憶が戻ってから初めてのキス。

もう一度、さっきよりも長く唇を重ねると、牧野から小さく声が漏れた。

それで完全にスイッチが入った俺。

牧野を見下ろす体制になり、深く濃厚になるキス。呼吸が苦しくなるほどのそれに、牧野の口が開いた所を、更に舌で犯していく。

「んっ…道明寺。」

聞きたかった声。
甘く痺れさせるその声に、身体が反応する。

牧野の着ているシャツを裾からたくし上げるようにして胸元まで露にさせると、
「待ってっ」
と、予想通りのこいつ。

「キスだけで終われるかよ。」

「でもっ、誰か来たら」

「来ねーよ。ここは道明寺家の敷地だ。」

他の奴らは丘下の門から上がってくることは出来ねぇ。

背中に手を回し下着のホックを素早く外し、それを押し上げるように肌から離すと、綺麗な胸が露出する。

堪らずにそこの頂きを口に含むと、牧野の身体がピクッと跳ねた。
舌を動かすたびに抑えている吐息が乱れ、そんなこいつを見ているだけでおかしくなるほど興奮してくる。

「久しぶりに、抱ける。」

「道明寺、……ここで?」

「嫌か?」

「でも、車でしたこと、」

確かに、車でしたことは今までねえ。
けど、このまま待ったはなしだろ。

不安そうな牧野を見つめながら、手は素早くこいつのショーツの中へ。
触れたそこは、思ったとおり。

「濡れてる。おまえもしたくねぇ?」

「道明寺っ、」

恥ずかしさで顔を赤くする牧野に、俺は更に追い打ちをかける。

「ほら、中からこんなに溢れてくる。」

そう言って中指を奥に沈めると、溢れ出てくる愛液。
その刺激に牧野から思わず声が漏れる。

牧野の足を持ち上げショーツを剥ぎ取り、スカートを腰の辺りまでたくし上げて、そのまま両足を大きく開かせる。

そして、そこへ俺の顔が近付いたのを察知したこいつが、
「ダメっ、道明寺っ」
と抵抗するが、それを聞いてやれるほど冷静さは持ち合わせていねえ。

柔らかいそこへ舌先を差し込みクチュクチュと味わうと、トロトロの蜜が溢れ出す。

どうやれば牧野から甘い声が聞けて、
どうやれば牧野の身体から力が抜けるのか、
もう熟知している俺は、

徹底的に、たっぷり、時間をかけて、
可愛がるだけ。

準備が完全に整ったそこは、俺のものを飲み込むように絡みついて、耐えるのに必死だ。
せっかく挿れたんだから、ゆっくり快楽を味わいたいと思うのに、その気持ちよさは半端ない。

ゆっくりと出し入れを繰り返し、快感を楽しんだあと、
牧野の身体を上に乗せ、座位で下から突き上げてやると、潤んだ瞳のこいつと視線が合う。

何年も、何十回も見ているはずなのに、
胸を鷲掴みにされるほどドクンと高鳴る心臓。

この牧野の表情だけで、果てるかもしれねぇと思わせるほど強烈で、実際に俺のものも限界だ。

いつもならもっと続けられる行為も、久しぶりであっという間に尽きそうだ。

「牧野、……イキそう。」

「…ん。」

もう一度、牧野の身体を下に敷き、律動を早めると、
快感が全身を駆け巡り、最後は牧野の身体に倒れ込んだ。

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完全にヤバいものが書き上がりました笑。司、大暴走してます。それでもいいよ〜というそこの優しいお方、どうぞランキングにポチリとお願い致します♡

コメント

  1. 匿名 より:

    最高です

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