道明寺からのキスを受けて思う。
ああ、あたしもこの人を欲していた…と。
キスが深くなってきて、いつものように道明寺の手があたしの身体を這いはじめる。
それを抵抗することなく受け入れると、すぐに服の中まで入り込んでくる大きな手。
着ていたセーターが引き上げられ肌が露出すると、部屋がまだ完全に温まっていないせいか、急に寒さに襲われビクッと身震いする。
そんなあたしに気づいた道明寺は、
重なっていた唇を少しだけ離し、
「寒いか?」
と、聞いた。
「ううん。」
強がってみたけど、通用するはずもなく。
「風呂であったまろうぜ。」
と、口角をあげながらそう言う道明寺に、
「いやっ。」
と即答するあたし。
「風呂に入ってるうちに部屋もあったかくなる。」
「じゃあ、道明寺が先に入ってきて。」
「この状態で離れられるかよバカ。」
「…っん…くちゅ」
中断していたキスが再開され、そのまま身体が持ち上げられる。
「ダメっ、離してっ」
「バカ、ここは邸じゃねーんだぞ。隣に聞こえてもいいのかよ。」
ニヤリとしてそう言う道明寺に、あたしは固まる。
そうだった、ここは普通のマンションなのだ。
あたしのよりは数倍も高級なマンションだけど、それでも大きな声を出せば隣に聞こえる可能性もある。
急におとなしくなったあたしを抱きかかえバスルームへ連れて行く。
そして、そのままバスタブにお湯を入れ始めたあと、次はあたしの服に手をかける。
「自分でできる。」
「待てねぇ。」
何度も何度も道明寺の前で裸になってきた。
たくさん見られてきたし、たくさん触られてきたのに、
いつも恥ずかしさは抜けない。
お湯の蒸気でバスルームが曇り始め、フィルターのように視界も曇る。
セーターもスカートも脱がされ、下着を身体から取り外されそうになった時、
「あたしだけズルい。」
と言って道明寺の服を掴むと、今更自分の事に気付いたように、片手で一気に脱いでいく。
久々に見る道明寺の綺麗な身体。
思わず手を伸ばし触れると、熱っぽい目であたしを見つめかえす。
その視線に、胸が痛いほどドキドキした。
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ポチャン……。
静かな浴室に水音が響く。
牧野の身体に後ろから抱きつくような形で密着する俺たち。
手や足先に触れると思った以上に冷たかった牧野の身体が、ようやく温まってきた頃、我慢の限界とばかりに首筋に唇を寄せる。
くすぐったそうに身を縮め逃げようとする身体を捕まえ、胸の膨らみに手を置く。
先端の蕾が刺激により硬く立ち上がってくると、自分のモノの硬さにも絶えられなくなってくる。
牧野の身体を反転させその頂きを口に含むと、
んっ……と牧野の口から声にならない音が漏れ、執拗に俺を煽る。
「なぁ、牧野。」
「……ん?」
「今日はずっとしてよーぜ。」
そう言いながら、牧野の中へ指を差し入れる。
溢れ出るとろみがお湯の中へ溶け出していく事さえ惜しくて、牧野の身体を持ち上げると、バスタブのふちへ座らせる。
そして、指を挿れたままそこを舐めあげると、
「道明寺っ、やっ…」
と、聞きたかったやらしい声。
「声、聞かれるぞ。」
「…あっ……んっ」
そんな泣きそうな顔すんな。
この態勢でその声で、そんな顔されたら、
むちゃくちゃにしたくなる。
舌が届く限界までゆっくりと味わったあと、
身体から力が抜けたこいつを抱き上げてベッドに移動。
ベッドにおろしたときにはもう俺が限界。
トロトロの中に挿れるだけで果てそうになるのを必死に耐えながら、快感に身を委ねるだけ。
愛しい女の白い身体を揺らしながら思う。
まじで天国。
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