nephew 6

nephew

宗太のわがままとババァの一言で邸に初めて泊まることになった牧野は、タマが用意したパジャマに袖を通し俺の隣に座っている。

「あんた、さっきから何ニヤニヤしてんのよ。」

「あ?別にニヤニヤしてねーよ。」

「してるでしょ、自分の顔、鏡で見なさいよ。」

いつもは牧野の部屋でしか見れねぇ寛いだこいつの姿を、俺の部屋で見れることに緩む顔が抑えられねぇ。

「そろそろ寝るか?」

「そう?もう寝る?」

「ああ、今日は疲れただろ。」

このあとも疲れさせることをする気マンマンの俺は、ソファから立ち上がり牧野の腕を取りベッドルームへと行こうとした時、

「じゃあ、明日ね道明寺。」
と、可愛い顔でサラッと言い出すこいつ。

「あ?おまえどこ行くんだよっ。」

「え?隣の部屋。」

「なんでだよ。」

「なんでって、タマさんがあたし用に用意してくれてるから。」

なんか問題ある?っつー顔してそう言うこいつ。
俺はそんな牧野を見て、ハァーーーとあからさまにため息を付いてやる。

「まさかここまで来て別々に寝るわけじゃねーよな?」

「…………あんたもしかして、一緒に寝るつもりだったの?」

まさか……と言わんばかりに俺を見上げるこいつに、俺ははっきり言ってやる。

「当たり前だろバカ。
せっかくの休みなのに、全然二人きりで過ごしてねーじゃん。
まだ、……おまえにキスもさせてもらえてねーんだけど俺。」

「ちょっ……待って、道明寺。」

「今日一日ずっと待たされてるぞ。
俺の言うこと聞く約束だよな?」

ソファに牧野を押し倒し、文句を言わせる前に唇をふさぐ。
こんなに一日中一緒に過ごして、ここまでお預けを食らわされたのは初めてかもしれない。
でもその甲斐あって、我慢した分ご褒美は甘く俺を痺れさせる。

薄く開いた唇を割って舌を挿れると、温かく湿った牧野の舌に下半身が急激に反応する。

「ん……ふ……」

「牧野……」
耳元で名前を呼ぶと潤んだ目で俺を見つめ返してくるこいつに、堪らずにパジャマの上から手を這わせ胸の膨らみをまさぐる。
手に馴染む柔らかさがダイレクトに伝わり、いつものように固く立ち上がる蕾を今すぐ口に含んで刺激してやりたい、甘い声を出させたい、そんな熱い衝動にかられる。

そんな欲求がこいつにも伝わったのか、パジャマの裾から手を差し入れて、ブラジャーを引き下げた俺に、
「道明寺……待って……」
と、焦った声を出す牧野。

「待てねぇ。」

「ん……だめ……」

それでも抵抗するこいつに、俺は
「おまえは我慢できるのか?」
と、聞いてやる。

さっき触っただけでもビンビンに固くなってる乳首。きっと下の方はもうビチョビチョに俺を受け入れる準備が出来ているはず。
あとは、俺だけが知ってるこいつの性感帯をいつものようにゆっくり時間をかけて刺激してやれば、気持ち良く果てるはず。

「こんなになってんのに、途中でやめるのか?」
固くなった乳首をコリッと指先で摘まんでやると、ピクッと反応する可愛い女。

そんな牧野に、
「俺はしたくて堪んねぇ。」
と、ガチガチになった俺のものを腰に擦り付けてそう言うと、赤くなりながらもコクンと小さく頷いた。

それを合図と理解した俺は、ソファの上で再び牧野に口付ける。
今度は待ったなしのやらしい大人のキス。

付き合って8年目。
牧野の体を知ってもう5年以上たつのに、いまだに体を重ねるたびに鳥肌が立つほど興奮する。

今日はどんな風に牧野を甘く鳴かせてやろうか…………、
キスをしながら頭の中は乱れるこいつを想像していると、

トントン……トントン……扉の向こうから
「坊っちゃん、いらっしゃいますか。」
と、現実に俺を引き戻すタマの声。
トントン……トントン

「っ!道明寺っ。」

「…………チッ。」

無視しようとする俺を睨む牧野。
それに観念して、

「なんだよっ。」
と、不機嫌な声で扉の向こうに声をかけると、

「椿さまがつくしに、今日のお礼としてデザートを用意していますので、ご一緒にダイニングにいらしてください。
宗太坊っちゃんと奥さまもすでに席についています。」
と、ありがた迷惑な余計なお誘い。

「ったく、……こんな時間に……」
愚痴らずにはいられねぇ俺は、ソファに寝転んだままの牧野を見下ろすと、

「デザート?」
と、さっきまでの優艶な顔はどこかに吹っ飛んだ嬉しそうなこいつ。

「食いてぇ?」

「う……ん。……道明寺は?」

「俺はおまえが食いてぇ。」

「……えへへー……。」

わざとらしく笑って誤魔化しやがる。
そんな愛しい女を見ていると、
まぁ、男の欲望は今日は我慢してやるか……と、
脱力してソファに沈む俺。

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