『道明寺の……好きにして。』
心底惚れてる女に、こんな台詞を言われて、
我慢できるやつがいるんだろうか。
牧野の柔かい胸の先端が少しずつ固くなってきて、堪らずにそれを口に含むと、
「……ん……やっ……道明寺」
と逃げるこいつ。
「好きにしていいって言ったのはおまえだぞ。」
そう意地悪く言ってやると、
お湯にのぼせてるのか、この状況にのぼせてるのか、牧野の頬が赤い。
「出るぞ。」
そう言って俺は牧野を横抱きにして湯船から立ち上がる。
何も身に付けていない牧野の体にバスタオルをかけてやり、薄暗い部屋へ移動する。
夢にまで見たこいつとの甘い時間。
「優しくする。」
そう牧野の耳元で呟いたけど、目の前にいる愛しすぎるこいつに、暴走しそうになるのを抑えるのが必死。
牧野のことだから、途中で無理だと泣き出すかもしれねぇ、最後までは無理かもしれねぇ、
そう思ってたけど、覚悟を決めたこいつは、
どんなときも真っ直ぐで強い。
俺の抑えきれない愛情と欲情を全身で受け止めてくれる。
狭い牧野の中に、やっと俺のものを沈めて動き出した俺は、……後悔した。
……ヤバイ。
先に1回イッとくべきだった。
まだほとんど動いてもいねーし、ただ挿れただけなのに、快感がハンパじゃない。
われそうなほど膨らんだ俺のものは、今すぐにでもイケそうなほど。
でも、せっかく牧野の中に入ったのに、すぐに終わるなんて惜しい。
「……道明寺?」
快感の波にのまれそうになり体を静止してる俺に牧野が心配そうに言う。
「痛いの?」
「あ?……いや、痛くねーよ。どうした?」
「なんか、道明寺も辛そうな顔してるから。」
そう言って俺の顔に手を触れる牧野。
「……ちげーよ。
気持ちよすぎてどうにかなりそうだ。
…………動いていいか?」
「……ん。」
ゆっくりと動き出した俺の体に合わせ、牧野の白い肌がピンクに染まっていく。
シャリン……シャリン……と動きに合わせてかすかに聞こえてくるのは、
牧野の右手に付けれたブレスレット。
俺が無理矢理こいつに渡したこのブレスレットを、牧野は今もつけてくれている。
超高性能のGPSを内蔵させたこのブレスレットは、こいつを守るために特注で作らせた。
俺はたとえこいつと離れ離れになっても、会うことさえ出来なくても、
全力で牧野のことを守る。
それはこの先、ずっと変わらない。
「牧野。」
「……んっ……はぁ……」
「俺のこと………信じろよ。」
「……道明寺」
「おまえのこと、一生俺が……守るから。」
こんな風にこいつを抱いちまったら、きっと今まで以上に愛しくて堪らないんだろうな。
もっとこいつのすべてが知りたくて、
もっとこいつの全部が欲しくて、
今まで以上に
…………溺れてく。
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